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凸版印刷、数字やアイコンをきれいに表示するセグメント型電子ペーパー、カラー表示も可能

 凸版印刷株式会社は、アイコンや英数字などの表示に最適なセグメント型電子ペーパーモジュールを開発したと発表した。9月中旬からサンプル出荷を開始する。

セグメント型電子ペーパーモジュール

 英数字やアイコンなど表示する形状に合わせて背面基材に高精細な電極を形成することで、滑らかな表示を可能にしたという。また、樹脂フィルム基材を採用することで、薄型・軽量かつ割れないディスプレイを実現した。

 電子ペーパーの特徴である、画面書き換え以外の画面表示に電力を必要としない点や、反射型による高コントラストな表示、視野角が広く見やすいといった点を活かし、リモコンやインジケーター、各種状態表示などでの利用を想定している。また、電子書籍端末などで採用されているドットマトリクス型と比較して書き換え時の消費電力を削減している。

 さらに、凸版印刷がドットマトリクス型向けに開発した電子ペーパーのカラー化技術を応用することで、部分的なカラー表示を実現。状態表示などの警告表示などでより効果的に表現できる。

 表示素子は、マイクロカプセル型電気泳動方式(E Ink方式)を採用。表示部サイズは、最小で縦10mm×幅4mm、最大で縦150mm×幅50mm程度。製品寸法は、厚さ0.4~0.5mm、縦・幅は表示サイズに応じてカスタムで設計する。

 セグメント型電子ペーパーモジュールは、9月16日~18日に東京ビッグサイト(東京都江東区)にて開催される「第17回 自動認識総合展」で展示する。

(山川 晶之)