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「CLIP STUDIO PAINT」に強力なアニメ制作機能を搭載、追加費用無しで利用可能

「コミケ3回分」に相当するレッドブル550本プレゼントキャンペーンも

 株式会社セルシスは27日、イラスト・マンガ制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」シリーズを対象に、「うごくイラスト機能」「アニメ制作機能」を正式提供開始した。追加費用無しで利用可能で、既存ユーザーは無償アップデートで適用される。

「アニメ制作機能」イメージ
【「CLIP STUDIO PAINT」アニメ機能のサンプルムービー】

 アニメ制作機能は、セルシスが8月に予告していたもの。当初、アニメ制作機能は「CLIP STUDIO PAINT EX」のみでの提供を予定していたが、「CLIP STUDIO PAINT PRO」「CLIP STUDIO PAINT EX」にも、24コマまで(1秒8フレームであれば3秒間)のショートアニメが制作できる「うごくイラスト」機能として搭載が決まった。EXでは制限なくアニメを制作できる。

 CLIP STUDIO PAINT EX/PRO/DEBUTでは、セルや画像をライトテーブルに登録し、参照しながら描画できる「ライトテーブル」、紙を指でめくる“指パラ”を再現した「中割り作画機能」、前後のセルを半透明表示する「オニオンスキン機能」を搭載。そのほか、彩色をサポートする「隙間閉じ」「塗り残し埋め」、ムービーの読み込み/書き出し、連番画像ファイルでの書き出しをサポートする。ただし、一部機能はEXなど上位版のみ提供される。

 セルシスでは、アニメ制作ソフト「RETAS」を会社創業時の1991年から提供しており、現在さまざまなアニメスタジオで利用されている。CLIP STUDIO PAINT EXに搭載されたアニメ制作機能も商用利用できる強力なもので、すでにプロダクション・アイジーなど、複数のアニメ制作スタジオで導入されているという。EXでは、RETASやアドビシステムズのAfterEffectsなど他社の映像制作ツールとの連携も可能だ。

 また、デジタルアニメ制作ソフト「CLIP STUDIO ACTION」と併用することで、カメラワークなどの演出やBGM、効果音を付けることができる。EXユーザーであれば、2017年10月31日までCLIP STUDIO ACTIONが無償で利用できる。また、PRO/DEBUTのうごくイラスト機能による24フレームまでの作品は、CLIP STUDIO ACTIONの体験版で、使用期限なく同様に演出を追加できる。

「CLIP STUDIO PAINT」と「CLIP STUDIO ACTION」の役割

「コミケ3回分」のレッドブル550本(137リットル)プレゼントキャンペーンなど

 セルシスでは、アニメ制作機能の提供開始にともない、期間限定でキャンペーンを展開する。11月4日までにCLIP STUDIO PAINT EXを購入すると、エムディーエヌコーポレーションの公式ガイドブックを無償プレゼント。また、CLIP公式Twitterアカウント(@clip_celsys)をフォローし、指定のツイートをリツイートしたユーザーから抽選で1人に、レッドブル550本(1.5年分、コミケ3回分相当、137リットル)をプレゼントする。

 また、ピクシブ株式会社のイラストSNS「pixiv」を擬人化したキャラクター「ピクシブたん」をテーマとしたコンテストを開催。うごくイラスト機能を利用した作品(うごイラ)を、11月24日まで募集する。最優秀賞(1人)には、賞金15万円と、賞品としてCLIP STUDIO PAINT EX、QUMARION、Wacom Intuos Proが贈られる。優秀賞(3人)には、賞金5万円と、賞品としてCLIP STUDIO PAINT EX、Wacom Intuos Drawが贈られる。

「アニメ制作機能」提供を記念したキャンペーンを展開

(山川 晶之)