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中国のネットユーザーは6億8800万人、総人口の半数を超える〜うち9割がスマホなどモバイル利用

 中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)が22日、2015年末における中国のインターネット利用状況をまとめた「第37次中国互換網発展状況統計報告」を発表した。

 中国における2015年末時点のインターネット利用者は6億8800万人。半年間で2000万人、年間で3900万人増加した。中国の総人口に対するインターネット利用者の割合は50.3%で、今回初めて半数を超えた。農村部でのインターネット利用者は1億9500万人。半年間で900万人、年間で1800万人増加した。普及率は28.4%である。なお、省市別の普及率では、北京で76.5%、上海で73.1%であるのに対し、貴州省で38.4%、雲南省で37.4%と、開きがある。

中国のインターネット利用者数と普及率の推移

 近年では、インターネット利用者の増加ペースは鈍化。半年間で2000万人弱程度の増加があるが、その増加分の多くがスマートフォンなどのモバイル利用者である。モバイルによるインターネット利用者は6億2000万人(うちモバイルだけの利用者は1億2700万人)。半年間で2600万、年間で6300万人増加した。携帯電話・スマートフォン利用者の88.8%は、3Gないし4Gである。

 年齢別では10〜39歳の利用が全体の75.1%を占めるが、少数派である10歳未満と40代以上も、スマートフォンによりインターネット利用を始めた人が増えている。

インターネット利用者の年齢別比率
インターネット利用者の収入別比率

 インターネットに利用するデバイス(複数回答可)では、携帯電話・スマートフォンが90.1%、デスクトップPCが67.6%、ノートPCが38.7%、タブレットが31.5%、スマートテレビが17.9%だった。また、91.8%が無線LANルーター経由でインターネットを利用しているという。

 1週間での平均利用時間は26.2時間。1日あたり平均で4時間弱利用していることになる。この数字はスマートフォンが普及した2013年後期以降、大きな変化はない。

 インターネット利用者の42.7%が、ウイルス感染やネット詐欺、パスワード漏えいなどで被害に遭っている。ウイルス感染やパスワード漏えいの被害の割合は減ったが、ネット詐欺の被害が増えている。

 インターネットの利用用途を多い順から挙げると、「チャット」(6億2408万人、利用率は90.7%)で9割が利用。次いで「検索」(5億6623万人、同82.3%)、「ニュース」(5億6440万人、同82.0%)が約8割、「SNS全般」(5億3001万人、同77.0%)、「動画視聴」(5億391万人、同73.2%)、「音楽視聴」(5億137万人、同72.8%)が7割台、「オンラインペイメント」(4億1618万人、同60.5%)、「オンラインショッピング」(4億1325万人、同60.0%)が6割だった。利用率が5割台のサービスは、「オンラインゲーム」(3億9148万人、同56.9%)。ここまでがインターネット利用者の半数以上が利用するサービスだ。

 4割台のサービスは、「オンラインバンキング」(3億3639万人、同48.9%)、「ネット小説」(2億9674万人、同43.1%)。以下、「オンライン旅行予約」(2億5955万人、同37.7%)、「メール」(2億5847万人、同37.6%)が3割台、「クーポンサイト」(1億8022万人、同26.2%)、「ネット医療」(1億5211万、同22.1%)が2割台、「掲示板・BBS」(1億1901万人、同17.3%)、「Eラーニング」(1億1014万人、同16.0%)が1割台。

 モバイルインターネットの利用用途においては、最も多かったのが「チャット」(5億5719万人、利用率は89.9%)で9割近くが利用。以下、「ニュース」(4億8165万人、同77.7%)、「情報検索」(4億7784万人、同77.1%)が7割台、「音楽視聴」(4億1640万人、同67.2%)、「動画視聴」(4億508万人、同65.4%)が6割台、「オンラインペイメント」(3億5771万人、同57.7%)、「オンラインショッピング」(3億3967万人、同54.8%)が5割台。以上がモバイルインターネットの利用者の半数以上が利用するサービスだ。

 利用率が5割以下のサービスでは、「オンラインゲーム」(2億7928万人、同45.1%)、「オンラインバンキング」(2億7675万人、同44.6%)、「ネット小説」(2億5908万人、同41.8%)が4割台、「オンライン旅行予約」(2億990万人、同33.9%)が3割台、「メール」(1億6671万人、同26.9%)、「クーポンサイト」(1億5802万人、同25.5%)が2割台、「BBS」(8604万人、同13.9%)が1割台。「Eラーニング」(5303万人、8.6%)、「株・投資信託」(4293万人、同6.9%)が1割以下となった。

 目立って増加したのが、3G/4G普及による動画視聴。また、支付宝・微信支付の2大オンラインペイメントサービス(エスクローサービス)が、一気にリアル店舗でも導入されていることから、利用者が増加。オンラインショッピングや旅行予約の利用者もスマートフォンユーザーを中心に増えた。反面、SNS系は利用が増えず、微信やQQに集約されている感じは受ける。

 今回の調査から、Eラーニングの項目ができたが、Eラーニングの利用実態は「小中高向け」が37.7%、「職業技能トレーニング」が28.3%、「対入社試験」が20.0%、「語学」が13.0%、「幼児向け」が10.7%、「趣味」が8.7%、「留学向け」が3.5%となっている。

主要SNS利用率

 企業でのインターネットの利用実態についても調査している。企業の95.2%がPCを導入し、89.0%がインターネットを導入している。いずれも毎年若干増加している。ネット専門部署がある企業は24.4%。メール利用は89.0%だが、企業ドメインのメール所有は全体の62.1%。セキュリティソフトを91.4%の企業が導入するも、そのうちの74.1%は無料のソフトの利用にとどまる。導入済みないし導入予定の技術としては、クラウドが14.7%、ビッグデータが12.6%、IoTが12.3%。

 33.8%の企業がネット上に広告を掲載。この33.8%というのは最も高い数字で、他のどの広告手段よりも使われている。そのネットでの広告媒体は、「チャット」が64.7%で最も多く、以下、「ECサイト」が48.4%、「アドワーズ広告」が47.4%、「メール」が37.4%、「ウェブサイト」が28.1%、「微博」が24.7%、「動画」が13.9%だった。

IPv6アドレスブロック数
海外バックボーンの推移

(山谷 剛史)