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「ATOK 2016」今日2月5日発売、ホームポジションからずれたタイプミスを訂正する新機能、入力疲れ対策も

 株式会社ジャストシステムは5日、日本語入力ソフトの最新バージョン「ATOK 2016 for Windows」を発売した。

 希望小売価格(税別)は、「ATOK 2016 for Windows[ベーシック]」の通常版が8000円、AAA優待版(ATOK登録ユーザー向け)、アカデミック版がともに5000円。「ATOK 2016 for Windows[プレミアム]」の通常版が1万2000円、AAA優待版が9000円、優待版(ジャストシステム製品登録ユーザー向け)が9400円。「広辞苑 第六版 for ATOK」「角川類語新辞典 for ATOK」「ロングマン英英/和英辞典 for ATOK」が収録された「ATOK 2016 for Windows オールインワンパック」は、AAA優待版のみの販売で1万8000円。サブスクリプションサービス「ATOK Passport」に加入している場合は自動的に新バージョンに切り替わる。対応OSはWindows 10/8.1/7(SP1以降)/Vista(SP2以降)。

ATOK 2016 for Windows[ベーシック]
ATOK 2016 for Windows[プレミアム]
ATOK 2016 for Windows オールインワンパック

 ATOK 2016では、参照している文書に応じて変換候補を切り換えて提示する「ATOKインサイト」、入力ミスの強力な補正機能「ATOKタイプコレクト」を新たに搭載。「ユーザーの意図をくみ取り、本来行いたかった入力を効率的に行えるよう強化した」という。

 ATOKインサイトは、SNSやウェブページなど他の文書を参照しながら文字入力する際、自動的にそれらの文書内の言葉やフレーズを、ATOKの変換候補や推測候補として優先的に提示する機能。参照中のみ一時的な学習情報として保持するため、文書の内容に応じて効率的な入力が行えるとしている。

 ATOKタイプコレクトでは、“人間が見てもどう間違ったのか想像できないような打ち間違い”でも訂正候補を提示してくれるという。例えば、キーボードのホームポジションから手の位置がずれた状態で「sとhsyぴ」「9w32q」と打鍵した場合、それぞれ訂正候補として「ありがとう」「お世話」を提示する。また、従来から提供していた母音の押し損ねなどのさまざまなパターン補正も大幅強化。入力補正機能は旧バージョン「ATOK 2015 for Windwos」と比較して、提示率が2倍強化されたという。

 このほかの新機能としては「ATOKイクミル」がある。従来、ATOK連携電子辞典での検索は入力・変換中の言葉に対して可能だったが、確定後の言葉やウェブページなどで閲覧している文書内に対しても辞典検索を行えるようにした。また、プレミアム版では、「精選版日本国語大辞典」や8年ぶりに大改訂された「ジーニアス英和辞典」を含む英和・和英辞典を使って調べることができる。

 “入力疲れ”への対策も行っており、候補ウィンドウや辞典ウィンドウのデザインをすっきりと見やすく再設計するとともに、文字サイズを好みに合わせて変更できるようにした。また、連続入力時間や入力文字数、入力ミス回数などから疲労度合いを判断する「リフレッシュナビ」も新たに搭載した。休憩が必要なタイミングをポップアップ表示で通知する。

(磯谷 智仁)