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少し早く退勤する時の「すみません禁止」、勤務開始前に残業できる「前業制度」など、働く女性をサポートするアイデアをGoogleが分析

 グーグル株式会社は14日、働く女性をサポートするアイデアをさまざまな立場の人から募集し、企業による実践につなげていく「#HappyBackToWork」に寄せられたアイデアの分析結果を発表した。

 テクノロジーを活用した柔軟な働き方で女性の社会進出を支援するため、グーグルが2014年に立ち上げたプロジェクト「Women Will」によるもの。#HappyBackToWorkでは、2015年3月からアイデアを募集し、1年間で5000件を超えるアイデアが寄せられたという。

 グーグルでは今回、「育児」「時短」「家事」「残業」「保育園」など、寄せられたアイデアの中に多く用いられている約600のキーワードを抽出。キーワード間の関連性によって「誰ができるアクションか」(「男性」か「企業・社会」か)という軸と、「何を変えたいか」(「働き方」か「育児・家事」か)という軸の2つのを設定し、計4つの領域にアイデアを整理した。

  1. 男性が働き方を変える
  2. 男性が育児・家事を変える
  3. 企業・社会が働き方を変える
  4. 企業・社会が育児・家事を変える

 「男性が働き方を変える」の領域では、「男性こそが残業を前提とする長時間労働に対する意識を変えるべき」という声が目立ったとして、「男性には2週間の育休より1年間の定時あがりを」「18時以降の会議は原則禁止」「帰社時のすみません禁止」といったアイデアを紹介している。

 また、この領域の特徴として、パートナーの働き方について「まずは意識を変えるために何ができるか」という段階にあると指摘。「女性の働き方改革の議論は進んでいても、男性は相変わらず残業や長時間労働をいくらしても良いんだ、という雰囲気がまだまだ残っていて、その打破が求められる」としている。

 「男性が育児・家事を変える」の領域では、「育児家事って“手伝う”ものじゃない。当然“シェアする”ものなんです」「男性が早く帰って子供をお風呂に入れる曜日を決める」「パパと子どもで作れる『パパ子お料理レシピ』を開発しよう」など、「男性が育児・家事をするにあたっての意識の変化や、より積極的に参加するための具体的な後押しやきっかけづくり」についてのアイデアが寄せられたという。

 この領域の特徴としては、「パートナーの意識改革の点もありながら、もう少し踏み込んで、具体的にどのようなきっかけや入り口があれば男性がやりやすくなるか」という点についての提案が寄せられており、パートナーの育児・家事について「きっかけづくりが重要と考えられている」としている。

 「企業・社会が働き方を変える」の領域では、「在宅勤務が普通にできる社会に!」「時間ではなく成果で正当な評価を」「残業を勤務が始まる前にできる『前業制度』」といったアイデアを紹介。

 この領域は、「すでにある程度議論が進んでいる領域ということもあり、制度やテクノロジーの導入についての具体的な提案が寄せられている」という。

 「企業・社会が育児・家事を変える」の領域では、「子連れ出勤ができる職場に!」「社内託児所は難しいけど、ビルや区画でシェアできないかなぁ」「親にヘルプを頼んだ時の費用は税金控除!」など、子育て中の社員の心理的なハードルを下げるための多種多様なアイデアが寄せられたという。

 特に、すでに顕在化している「預け先が不足している」といった課題に対して多様な解決策が提案されているとし、「従来型の保育園に預ける以外の『オフィス内託児所』『子連れ出勤可』『地域で子育て』などの柔軟な選択肢が求められていることを示唆している」という。

 これら投稿されたアイデアを参考にし、Women Willでは3月14日から4月末まで、復職ママを応援する「#HappyBackToWork WEEKS」を実施。Women Willの賛同企業700社のうち52社が「復職する女性やその周りの人たちを応援する取り組みやサービス」を展開するという。

(永沢 茂)