Google、他社サービスへのデータ移転を容易にするプロジェクト


「Data Liberation」プロジェクトのサイト

 米Googleは14日、同社の公式ブログにおいて、「Data Liberation」プロジェクトの存在を公表した。Googleのサービスに保存してあるユーザーのデータを、他社のサービスに移転するのを容易にするための技術を開発している。

 このプロジェクトはシカゴにいる少数のエンジニアによるもので、これまでにも個々のGoogleサービスにデータ移転のための機能を開発してきた。今回、1つのプロジェクトとしてGoogle社内に存在していることが公になった。

 これまで、データ移転機能を追加してきたGoogleサービスは、Gmail、Blogger、Google App Engineなど同社サービスの3分の2に上る。今後、この動きを全サービスにまで拡大していきたい考えだ。

 Googleにこのようなプロジェクトが存在する理由について、プロジェクトのWeサイトでは、Eric Schmidt CEOの言葉を引用している。「我々は、エンドユーザーを閉じ込めたりしない。したがって、どんな理由にしても、あなたにとって悪いことをしてしまってGoogleが嫌いになったなら、我々はあなたが競合相手に移りやすくしたいと思っている」と何度もコメントしてきたという。

 「Data Liberation」プロジェクトでは、こうした考え方を持つメリットとして、ユーザーを閉じ込めていると、サービスを改良し、イノベーションを起こし続ける動機付けが弱くなる一方、移転機能を追加してもなおユーザーがサービスを使い続けたなら、それはユーザーが自ら選択してGoogleを使用していることになると説明している。

 Googleでは、データを移転しやすくするこのような考え方を、コンソーシアムにまで広げようとはしていないが、他の企業にも同様の考え方を勧めたいとしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/9/15 12:27