ラック、サイバー事件の緊急対応に特化した専門チームを新設


 ラックは、サイバー事件発生時の緊急事態において、事業継続を念頭にした早期の復旧と信頼回復に必要な支援を行う専門チーム「サイバー救急センター」を10月1日に設置する。同社の専門チームが、サイバー事件の初動対応から事業復旧までをワンストップで提供する。2010年には年間100件の出動を想定しているという。

 これまでもラックは、2005年4月にスタートした情報漏えい緊急対応サービス「サイバー119(旧名称: 個人情報119)」を通じて、企業の緊急事態に応じて専門チームを編成・派遣していた。「サイバー119」の出動件数は2006年で34件、2007年で43件、2008年で58件、2009年の見込みは80件と年々増加傾向にある。

 ラックによれば、「サイバー119」では企業の依頼を受けた時点で専門チームを編成していたが、「サイバー救急センター」では常時専任のスタッフを配属することで、より迅速な対応が行えるという。緊急対応窓口では、情報漏えいなどのサイバー事件だけでなく、ネット上の風評被害・誹謗中傷に対する相談も受け付ける。

「サイバー救急センター」の組織図

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(増田 覚)

2009/9/30 15:28