楽天、名誉毀損訴訟で新潮社と和解


 楽天と楽天証券は4日、「週刊新潮」の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の新潮社と同社社長らを訴えていた件で、東京高裁において当事者間の和解が成立したことを明らかにした。

 週刊新潮は2006年8月と同年9月に誌面で、楽天のTBS株取得に関するインサイダー取引疑惑や、総会屋への利益供与の疑いについて、東京地検特捜部が楽天の三木谷浩史社長らを事情聴取しているなどと報じていた。

 楽天は2006年10月、新潮社と同社社長らに合計12億6861万円の損害賠償と謝罪広告を求める訴訟を東京地裁に提起。2009年2月には新潮社に合計990万円の損害賠償を命じる判決が出たが、楽天は「損害に比して著しく低額」などの理由から東京高裁に控訴していた。

 今回の和解を受けて楽天は、「今後とも、記事掲載対象者の名誉が侵害されることのない報道が行われることを望んでおります」とコメントしている。


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(増田 覚)

2010/3/4 12:07