「My Sony Club」開設、ユーザーごとにサポート情報まとめサイト


「My Sony Club」案内サイト

 ソニーマーケティングは、ソニー製品ユーザーのための会員制サイト「My Sony Club」を5月25日に開設する。会員ごとにパーソナルページを用意、保有する製品を登録しておくことでサポート情報や取扱説明書などの関連情報を一元的に提供する。登録料・年会費は不要。

 対象となる製品は、ソニーのAV製品とIT製品の本体。具体的な機種はサイトに掲載するが、主要製品はほぼ含まれ、一部ヘッドホンなどのアクセサリーも対象となるものがあるという。所有する製品に添付されているコードを入力して「My Sony Club」に登録すると、その製品の写真とともに、その製品に関するサポート情報やQ&A、取扱説明書、関連ソフトウェアのダウンロードページ、セミナー情報などのリンクが集約して表示される。製品の不具合など、登録製品に重要なお知らせが出た場合にも通知してくれる。

 各製品の購入年月や購入店、製品番号などを忘れないようにリスト化して一元管理しておくことも可能。さらに、詳細は未定だが、将来は電子保証書の導入も検討していくという。

 サポート情報のほか、活用ガイドなど製品を使いこなすためのコンテンツもあわせて提供する。これらの情報は、複数製品を登録した場合にも一覧表示が可能だ。携帯電話からの閲覧にも対応する。


「My Sony Club」トップページ登録製品のサポートページ
携帯電話向けページ会員向けメールマガジン

 ソニーグループ独自のポイントサービス「ソニーポイント」は今後、「My Sony Club」の一部のサービスとして本格展開していく。ソニーの対象製品を「My Sony Club」に登録するごとに500ポイント付与するほか、「My Sony Club」会員向けのメールマガジンを受信することでも貯めることができる。

 「My Sony Club」会員のステータスは3種類に分かれる。まず、「メールメンバー」はメールアドレスのみで登録できるが、ポイントサービスや一部のキャンペーンは利用できない。メールアドレスに加えて氏名、住所、電話番号をすべて登録した「メンバー」は、ポイントサービスを含む基本サービスを利用できる。さらにソニー製品の登録やサービスの利用が多い会員が「プレミアムメンバー」となる。ステータスに応じて会員向けセミナーやイベント、キャンペーンなどの特典が受けられる仕組みだ。

ソニーマーケティングの栗田伸樹代表取締役社長

 ソニーマーケティングの栗田伸樹代表取締役社長は、デジタル家電が利便性を確立する一方で、バージョンアップ作業やネットワーク連携サービスの利用など複雑性を増しており、「多機能で便利な製品が続々と出る中で、100%使いこなすためのサポートがこれまで以上に大切になっている」と説明。同社がこの5年間で新コールセンターを開設したり、顧客サポート専門のソニーカスタマーサービス株式会社を設立するなどして充実させてきたサポート体制をさらに補完し、「ソニー製品を購入していただいたお客様に心の底から満足していただけるための取り組み」として展開するのが「My Sony Club」だとした。

 栗田社長によると、現在でも、計650万人ほどのソニー製品ユーザーが何らかのかたちでインターネットを通じた既存の会員サービスを利用しているという。しかし、それら会員サービスは断片的に提供されており、統合感が欠如している状態。「My Sony Club」では、ユーザー登録手続きなどを一元化するとともに、これまでソニーのサイトの中に散在していたサポート情報などを1つにまとめて提供し、ワントゥーワンの統合サポートを目指す。

 なお、ソニーではすでにグループ共通のユーザーIDとして「My Sony ID」という会員サービスを提供しているが、同IDでそのまま「My Sony Club」を利用できる。

 具体的な時期は示さなかったが、栗田社長は「My Sony Club」の会員数1000万人を目標として掲げ、「ユーザーとソニーの緊密なコミュニケーションを確立したい」と強調した。


ソニーのユーザーサポート体制「My Sony Club」の位置付け

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(永沢 茂)

2010/4/21 15:05