20~40代のモバイル機器利用者、9割が外出先でもネット接続


「外出先で利用したことのあるインターネット接続手段」の回答割合

 株式会社アップデイトのマーケティング研究グループ「MMD研究所」は、20~40歳代男性のモバイル機器保有者を対象にインターネット利用動向調査を実施した。約9割が外出先でWi-Fiおよびデータ通信カードによるネット接続を行ったことがあると回答した。

 今回発表されたのは、4月26日~30日に実施した「ビジネスマンの外出時におけるインターネット利用に関する実態調査」の結果。スマートフォン、Wi-Fi対応携帯電話、ネットブック、モバイルPCなどを所有する20~40歳代の男性ユーザー647人から回答を得た。

 このうち、自宅もしくは自社オフィス以外の外出先でインターネットに接続したことがあると答えたユーザーは92.4%におよんだ。しかしMMD研究所では、モバイルインターネットの利用者を8.2%とした「インターネット白書2009」(インプレスR&D刊)の統計値とも比較し、「ワイヤレス環境の整備が進んだものの、社会全体で広く利用されるには至っていない」と分析している。

 実際に外出先で利用したことがある通信手段については、1位が「データ通信カード」で72.9%。2位「カフェ、ファーストフード店の無線LANスポット」68.1%、3位「駅、空港の無線LANスポット」61.9%と続いた。

 また外出先でインターネット接続する理由を聞いた設問では、1位「メール受信」が92.5%、2位「メール送信」も90.3%と多数を占めた。3位は「ニュースなどポータルサイトの閲覧」で76.1%。第4、5位にはTwitterの閲覧および書き込みが入った。

 PCやスマートフォンなどのモバイル機器を選ぶ際に重要視する点については、1位「持ち運びのしやすさ」78.4%、僅差の2位が「インターネットへの接続速度」77.9%だった。以下「電波のつながりやすさ」「文字入力のしやすさ」「起動の速さ」などが続いた。

 このほか、ソーシャルメディアの利用に関する設問では、「人のネットワークが広がった」と回答したユーザーが66.9%に上った。「リアルとは違った自己表現ができる」は43.0%、「ライフスタイルの一部として不可欠なものになっている」も36.3%だったことから、ブログやSNS、Twitterの普及などが、生活者とネットの結びつきを一層促進しているとも論じている。


関連情報


(森田 秀一)

2010/5/7 19:31