デジタルアーツ、Webフィルタリングデータベースが3億ページ突破


 Webフィルタリングソフト「i-フィルター」などを開発・販売するデジタルアーツは10日、同社内で収集しているフィルタリングデータベースの登録Webページ数が3億ページを突破したと発表した。

 同社では、Webフィルタリングソフトの開発に着手した1998年8月以来、日本語、英語、中国語のWebサイトを中心に、専任チームが収集作業を行ってきたという。収集したWebページは、製品のターゲットごとに分類・格納しており、例えば家庭向け製品の「i-フィルター 5.0」では67カテゴリー、企業向け製品である「i-FILTER」Ver.7では94カテゴリーを提供している。

 デジタルアーツでは、データベースのさらなる強化を目指し、カテゴリー分類時の自動化の推進や、企業向けスパムメール対策製品「m-FILTER Anti-Spam」との連携などを行っている。

 例えば、「麻薬販売」と「麻薬撲滅」のページを最終的に区別するために従来は目視による確認プロセスを複数回経ることで精度を高めていたが、これまでに蓄積したノウハウと特許技術による「自動判定ツール」により、カテゴリー登録の一次判定を自動化したという。

 また、同社が収集しているスパムメールの8割にはURLが記載されているが、誘導先のサイトは、アダルトや薬の広告、マルウェア配布サイトやフィッシングサイトへの誘導が行われるサイトなどだという。これらのURLをWebフィルタリングデータベースと連携し、新たに「迷惑メールリンク」カテゴリーを設置することでWebフィルタリングの精度を高めているとしている。


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(永沢 茂)

2010/5/10 17:54