マイクロソフト、「Office 2010」を企業向けに発売~モバイル版も提供開始


「Office Mobile 2010」のWordとExcel

 米Microsoftは12日、「Microsoft Office 2010」「Microsoft SharePoint 2010」「Microsoft Visio 2010」「Microsoft Project 2010」を企業ユーザー向けに14カ国語で発売した。

 「Office 2010」の新機能としては、Word、PowerPoint、OneNoteでインターネット上のコラボレーションと共同編集が行えるようになった。また、Outlookのメール管理機能とカレンダー機能を強化したほか、「Microsoft Outlook Social Connecter」によるOutlookへのソーシャルネットワーク機能の追加などが行われた。

 OfficeのWebアプリケーション版となる「Office Web Apps」も、Officeをボリュームライセンスしている顧客に対して提供される。それ以外の顧客は、Microsoftのクラウドアプリケーションサービス「Microsoft Online Services」の1サービスとして、サブスクリプション制で「Office Web Apps」を利用できるようになる。

 これに加えて、Windows Mobile 6.5携帯端末向けの「Office Mobile 2010」を、旧バージョンの「Office Mobile」ユーザー向けに、「WindowsPhone Marketplace」で無償ダウンロード提供を開始した。これにより、スマートフォンでOffice文書の閲覧、編集が行えるほか、SharePoint 2010のサイトに保存された文書の閲覧、編集も可能となる。

 Office 2010は、現時点で14カ国語版が販売されており、今後数カ月以内に94カ国語版が販売される予定。日本では、5月1日に企業ユーザー向けのボリュームライセンス提供が開始されており、一般向けのパッケージ版は6月17日に発売する。


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(三柳 英樹)

2010/5/13 12:41