Symantecが「Norton Everywhere構想」、Androidアプリなどを6月提供

　米Symantecは27日、コンシューマービジネスの新たな戦略「Norton Everywhere構想」を発表した。この構想に基づき、スマートフォン向けのセキュリティ製品やDNS技術を利用したセキュリティサービスなどのベータ版を6月中に提供する。

　「Norton Everywhere構想」は、PC以外の新しいデバイスやコンシューマーアプリケーションにもノートンを展開し、信頼性を高めることを目的とした構想。個人ユーザーだけでなく、企業向けサービスとしても提供するとしている。

　この構想に基づいた製品としては、Android向けアプリ「Norton Smartphone Security Beta for Android」（英語版のみ）を6月に公開する予定。デバイスを紛失した際に遠隔からテキストメッセージを送信してデバイスのロックやデータの末梢が可能で、マルウェア対策機能や通話ブロック機能を備える。また、SymantecではHTC MobilityNowのプレミアパートナーとなっており、AndroidおよびWindows Mobileプラットフォームのソフトウェア開発とテストを協力して実施していると説明している。

　モバイル関連製品では、ノートンオンラインバックアップまたはノートン360によってアーカイブされたファイルに、iPhone、iPad、Androidからアクセスできる無償のモバイルアプリケーション「Norton Connectベータ」を提供するほか、ノートンの新しいモバイルサイト「m.norton.com」を公開する。モバイルサイトは現在英語版のみだが、6月には日本語版とドイツ語版を公開する予定。

　また、DNS技術を利用したWebフィルタリングサービス「Norton DNS Beta」も6月から無償で提供する。Norton DNS Betaは、フィッシング対策やマルウェア対策、スパイウェア対策などをDNSベースのWebフィルタリングにより提供するもの。ユーザーはルーターなどのDNS設定を変更することで利用可能となるほか、Norton DNSを自動的に設定するアプリケーションも提供予定。Android向けのアプリケーションも6月に提供する。