ソフトイーサ、「PacketiX VPN」をオープンソース化


 ソフトイーサ株式会社は7日、筑波大学との共同研究プロジェクトとして、VPN製品「PacketiX VPN」のソースコードをオープンソースで公開すると発表した。

 ソフトイーサでは、筑波大学と2004年からVPN技術の研究に関する共同研究契約を締結しており、今回その共同研究の一環として、ソフトイーサのVPN製品「PacketiX VPN」をオープンソース版ソフト「UT-VPN」として公開する。

 「UT-VPN」は、ソフトイーサが2010年3月に発売した「PacketiX VPN 3.0」から、権利関係の問題によりオープンソース化できなかった法人向けの一部機能を除去し、学術実験的なコードを追加したバージョン。GPL v2ライセンスでの公開となり、誰でもソースコードをダウンロードして、改造、再コンパイル、配布、販売が行える。

 「UT-VPN」は、7日からWindows版のバイナリーパッケージのダウンロード提供を開始。ソースコードのダウンロード配布は6月下旬に開始の予定で、6月9日~11日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2010」のソフトイーサの展示ブースでUT-VPNのソースコードが入ったCD-ROMを先着1000人に配布する。

 その他のOS用ソフトも、6月下旬に配布を開始する予定。今後、UT-VPNでは、Mac OS Xに対応したクライアントや、iPhone、iPad、AndroidからのVPN接続機能などを提供する予定としている。

 また、ソフトイーサと筑波大学システム情報工学研究科産学間連携推進室では7日より、PacketiX VPNの技術を使い、ユーザーに無料で固定グローバルIPv6アドレスセグメント(/64)を1個割り当て、IPv6接続サービスを提供する実験サービス「グローバル固定 IPv6 アドレス割当型トンネル接続実験サービス」を開始した。


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(三柳 英樹)

2010/6/7 14:47