楽天銀行、法人向け海外送金サービスを今夏開始


 楽天銀行株式会社は2日、英トラベレックス・グループとの業務提携を通じて、法人向け海外送金事業に参入すると発表した。サービス開始は今夏の予定。

 楽天銀行が提供する海外送金サービスは、楽天銀行口座を保有する法人を対象として、PCからインターネット経由で海外への送金を可能とするもの。サービス開始時から一定期間はキャンペーンとして、受取人負担の場合は送金手数料を1000円(キャンペーン終了後は2000円)、送金人負担の場合は送金手数料を2000円(キャンペーン終了後は3500円)で提供する。1回あたりの送金限度額は原則3000万円未満で、個別申請により限度額の引き上げが可能。

 送金可能な取扱通貨は67通貨で、送金可能国・地域は約210カ国。決済通貨は日本円で、当日の為替レートにより楽天銀行口座からの自動引落決済となる。取り扱い時間は24時間(平日23:50~0:10、日曜日、12月31日~1月3日を除く)。

 楽天銀行では、顧客法人に対して海外送金サービスに関してアンケートを行った結果、「手数料の高さ(76%)」「煩雑な送金手続き(53%)」「送金到着までの所要日数の長さ(26%)」などが不満として挙がっていると説明。インターネットを通じた安価な手数料の海外送金サービスを提供することで、楽天銀行口座を保有する法人や、楽天市場の出店店舗法人などの海外送金ニーズに応えるため、事業参入したとしている。


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(三柳 英樹)

2010/7/2 16:31