SkyDriveで大量の個人情報を誤公開? 保存先フォルダー・共有設定に注意!


 マイクロソフト株式会社が提供しているオンラインストレージサービス「Windows Live SkyDrive」において、個人情報などを含んでいると思われるドキュメントファイルが多く公開されている模様だ。同サービスのユーザーは、自分がSkyDriveに保存しているファイルの保存先フォルダーや共有設定について注意が必要だ。

公開されていたExcelファイルの例

 SkyDriveは、Windows Live IDを持っていれば、25GBまで無料で利用できるサービス。各種ドキュメントファイルや画像データなどを保存しておき、フォルダーごとにアクセス設定を行える。招待した知人だけが閲覧できるようパスワードを設定できるほか、非公開設定や、アクセス制限を施さない公開設定も可能だ。「Microsoft Office Web App」と連携して、Officeドキュメントをオンラインで作成・編集・保存しておくことも可能だ。

 しかし現在、何らかのサービスの会員リストとおぼしきExcelファイルや、個人が就職活動向けに作成したようなプライベートな文書など、公開するのは不適切と思われるファイルが広く公開設定になっている状況が確認されている。URLがわかっていれば他のユーザーからも参照・ダウンロードされてしまうほか、URLが知られていなくとも、検索結果からアクセスされてしまう可能性もある。

 これらのファイルがダミーデータなどでない限り、あるいは何者かが悪意を持って意図的に公開しているということでなければ、ファイルの作成者自身が誤って公開している可能性が高い。

あるユーザーの「公開」フォルダーの例。画面下に表示されているように、このフォルダーの中身が「共有する相手:全員 (パブリック) 」という状態にあるわけだが、これらのファイル名など見る限り、公開すべきファイルとは思えない

 例えば、SkyDriveにはあらかじめ「公開」フォルダーが用意されているが、このフォルダーは「共有する相手:全員 (パブリック) 」という設定だ。ここにアップロードしたファイルや、このフォルダー内からMicrosoft Office Web Appで新規作成したファイルなどは、自動的に公開設定となる。

 各フォルダーの共有設定は、それぞれフォルダーに含まれるファイル一覧の下に表示される「共有する相手:自分のみ」「 共有する相手:全員(パブリック)」などの表示で確認できる。また、共有設定の変更は、上部の「共有」メニューから「アクセス許可の変更」を選択することで可能だ。

フォルダーの共有設定変更画面

 オンラインサービス上に保存した情報が意図せずに公開設定となり、個人情報などが流出したトラブルとしては、「Google マップ」の「マイマップ」機能によるものが過去に問題となった。

 マイマップは、地図上にスポット情報などをユーザーが登録して保存しておける機能だ。グーグルでは同機能について、ユーザー同士で広く情報を共有するための機能と位置付けていることから、作成したマイマップが公開されることを前提とした仕様になっている。そのため、この仕様を十分に理解せずにマイマップを登録してしまったユーザーが、意図しないうちにインターネット上に情報を公開していたわけだ。トラブルが多発したことを受けてグーグルでは、設定の表記・説明を変更したり、注意喚起を行った経緯がある。

 今回のSkyDriveにおいては、写真アルバムのフォルダーを新規に作成する場合こそ、デフォルトで公開設定になっているので注意が必要だが、通常のフォルダーを新規作成する際のデフォルトは「自分のみ」の非公開設定。ユーザー自身がフォルダーを作成し、その後、何も設定を変更しなければ、知らない間に公開設定になってしまうようなことはなさそうだ。

 一方で、「公開」フォルダー内に保存してしまうと自動的に公開されてしまい、同フォルダーの共有設定はユーザーが後から変更することができない。SkyDriveのユーザーは、「公開」フォルダーの使用じたい、十分に注意する必要があるだろう。公開すべきではないファイルが同フォルダーに保存されていないか改めて確認するとともに、自分で作成した各フォルダーの共有設定をあらためて確認しておく必要がある。

地球のアイコンが付いているフォルダーが公開の設定となっているもの。自信で作成したフォルダーの共有設定はもちろんのこと、あらかじめ用意されている「公開」フォルダーの使用じたい注意が必要だ



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(永沢 茂)

2010/11/4 21:15