ファイル共有ソフトを使用した著作権侵害、2度目の全国一斉摘発で18人逮捕


ACAのホームページ

 権利者団体などで構成する不正商品対策協議会(ACA)は14日、ファイル共有ソフトを通じたゲームや映画、音楽、アニメなどの著作権侵害行為に対して、全国で一斉取り締まりが行われたと発表した。警視庁や京都府警など23都道府県警が1月11日から14日にかけて全国50個所を捜査し、合計18人を逮捕した。

 ACAによると、秋田県警が逮捕した秋田市のアルバイト男性(31歳)は、小学館集英社プロダクションのアニメ「バクマン。」などを権利者に無断で「Share」のネットワーク上にアップロードし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれている。

 また、福井県警が逮捕した福井県坂井市の会社員男性(48歳)は、講談社のコミック「魔法先生ネギま!」など、愛知県警が逮捕した愛知県碧南市の無職男性(44歳)は、任天堂のゲームソフト「Wii Party」などをShareのネットワークにアップロードした疑い。

 ファイル共有ソフトを利用した著作権法違反の一斉取締りは今回が2回目。2009年11月30日に行われた1回目の一斉取締りでは、全国で11人が逮捕され、それぞれに有罪判決が言い渡された。

 ACAは今後も、警察庁などの関係省庁と連携し、不正商品の排除と知的財産の保護に向けた活動を推進していくという。ACAには、コンピュータソフトウェア著作権協会、日本映画製作者連盟、日本音楽著作権協会、日本レコード協会などが加盟している。


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(増田 覚)

2011/1/14 19:07