米Google、ラリー・ペイジ氏が再びCEOに


 米Googleは20日、2010年12月期第4四半期(2010年9~12月)の決算を発表した。また、共同創業者の1人であるラリー・ペイジ氏が、4月4日より同社の最高経営責任者(CEO)に就くこと明らかにした。

 第4四半期の売上高は84億4000万ドルで、前年同期の66億7000万ドルから26%増加した。GAAP(一般会計原則)ベースの営業利益は29億8000万ドル、同じく純利益は25億4000万ドルで、いずれも前年同期から大きく増加した。

 売上のうち56億7000万ドルがGoogleの保有するサイトからの売上、25億ドルがAdSenseプログラムなどのパートナーサイトからの売上となる。なお、米国外からの売上は43億8000万ドルだった。パートナーサイトに支払うトラフィック獲得コストは20億7000万ドルで、Googleの広告収入の25%に相当する。

 CEOに就任するラリー・ペイジ氏は、過去にもCEOを努めていたが、2001年にエリック・シュミット氏をCEOとして迎え入れた後は、共同創業者兼製品部門担当社長として製品開発や技術戦略を指揮してきた。今回、再びCEOとしてGoogleの経営を指揮することになる。

 なお、もう1人の共同創業者であるサーゲイ・ブリン氏は現在、共同創業者兼技術部門担当社長だが、特に新製品などの戦略的プロジェクトに専念することを決めたとしており、肩書きも共同創業者になるという。

 現在の会長兼CEOであるエリック・シュミット氏は今後、会長として対外調整や、ラリー・ペイジ氏、サーゲイ・ブリン氏のアドバイザー役を続けるとしている。


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(永沢 茂)

2011/1/21 17:23