「Googleインスタント」日本語版が提供開始、検索にかかる時間を2~5秒短縮


「Googleインスタント」の結果表示画面

 Googleは26日、検索キーワードの入力中からリアルタイムに検索結果を表示する「Googleインスタント」機能について、日本語版での提供を開始した。現在、段階的に提供を開始しており、数週間程度で全ユーザーが利用できるようになる予定。

 「Googleインスタント」は、キーワードが入力された時点で検索キーワードを予測し、そのキーワードに対する検索結果ページを表示する機能。キーワードの入力中から検索結果ページが表示され、入力内容によってリアルタイムに検索結果ページの内容も変化する。英語版については2010年9月に提供を開始していたが、今回日本語版でもサービス提供を開始した。

 グーグル株式会社製品開発本部長の徳生健太郎氏は、Googleの検索サービスを利用するユーザーの分析から、「検索キーワードの入力に平均9秒、検索結果ページが表示されるまでが1秒、検索結果ページからリンクを選択するのに15秒かかっている」というデータを紹介。ユーザーが検索キーワードの入力と、結果ページからリンクを選ぶのにかかっている時間をさらに短縮するための取り組みとして、Googleインスタントを開発したと説明した。

 すでにGoogleインスタントを導入している地域では、ユーザーが検索に費やす時間が2~5秒程度短縮され、検索結果がリアルタイムに表示されるため、検索中にその場でキーワードを変更して再検索する行動が7%増加するなどの効果が見られたことを紹介。また、英語版に比べて日本語版のサービス開始が遅れたことについては、IMEとの干渉を避ける必要があるなど、日本語特有の問題を解決するのに時間がかかったと説明した。


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(三柳 英樹)

2011/4/26 14:42