震災当日に役立った情報源、1位は「テレビ」で71.9%、「SNS」は5.0%で3位


 株式会社モバイルマーケティング・ジャパンは16日、携帯電話利用者を対象に実施したアンケート「『震災時のメディア利用』に関する意識調査」の結果を発表した。278件の回答が寄せられ、このうち「震災当日に役立った情報源」についての設問では「テレビ番組」が71.9%でトップだったのに対し、「SNS」は5.0%だった。

 今回の調査は4月30日から5月2日にかけて、モバイルマーケティング・ジャパンが組織するモニター調査サービス「モバモニ」へ登録している全国の10~50代男女を対象に実施された。「震災当日に役立った情報源」の設問で圧倒的1位だったのが「テレビ」で71.9%。続く2位が「ラジオ番組」で10.8%、「SNS」は5.0%で3位だった。以下は「公式サイト情報」3.6%、「その他」2.5%、「特にない」が6.1%と続いた。

 Twitterについては震災発生前後の利用動向を聞いた。まず「以前から活用している」の回答は15.1%だった。「以前から登録済みだが活用しておらず、震災時に活用した」が6.8%、「震災時に必要性を感じて登録した」は1.8%で、この合計の8.6%が震災を契機にTwitterの活用を始めた層にあたる。一方、「以前から登録済みだが活用しておらず、震災時も活用していない」は14.7%、「登録していない」も60.1%に上った。なお、震災前後にFacebookを活用し始めたユーザーは合計1.5%だった。

 震災当日からのしばらくの間に必要とした情報を聞いたところ、「震災の実態」78%、「被災地の状況」68%が上位を占め、おもにマスコミが発信する情報を求めている傾向が分かった。SNS発の情報へのニーズは「友人・知人の安否状況」43%、「家族の安否状況」40%となっており、調査元では「相対的に低い」とまとめている。


関連情報


(森田 秀一)

2011/6/17 13:48