mixiの「ソーシャルバナー広告」、21日間で213万人が反応、CTRは11~16倍


 株式会社ミクシィは23日、5月末に本格導入した「ソーシャルバナー広告」について、その第1弾事例である「NIKEiD. FRIEND STUDIO」キャンペーンの効果を発表した。

 ソーシャルバナー広告は、SNS「mixi」上の友人・知人のつながり(ソーシャルグラフ)を活用してバナーを配信する仕組み。通常のバナーよりも訴求力を高めることが可能という。

 NIKEiD. FRIEND STUDIOのキャンペーンは、5月31日から6月20日まで実施。mixi会員がデザインしたシューズの画像やその会員のプロフィール画像をあしらったバナー広告が生成され、それが会員のマイミクのホームページ上に配信される仕組みだった。

Flashベースのツールで、mixi会員がシューズをデザインできるようにしていた
生成されるソーシャルバナー広告の例

 キャンペーン期間の21日間で、同キャンペーンサイトへの来訪者は213万人に上った。PC版およびモバイル版で展開したが、この数は重複を含まないユニークユーザー数だという。このうち、友人が制作したソーシャルバナー広告または友人からのフィードによりキャンペーンサイトを訪問した割合(ソーシャルリーチ率)は80%。

 このほか、ソーシャルバナー広告のクリックスルーレート(CTR)は、通常のバナー広告の平均値と比較して、PC版で約11倍、モバイル版で約16倍に達したことも報告している。

 ミクシィでは、「既存のバナー広告では反応しづらいユーザー層にも友人・知人経由で情報が伝播しやすい環境が整えられ、その先のランディングページを通じ、よりブランド情報やキャンペーン情報を効果的に伝えていくことが可能」と説明。今後も「ユーザーが楽しめる広告」を目指し、ソーシャルグラフを生かしたバナーやコンテンツの形を追求していくという。


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(永沢 茂)

2011/6/23 19:27