mixiが「ソーシャルバナー」導入、マイミクつながりで広告配信、CTRアップ


 株式会社ミクシィは31日、SNS「mixi」上の友人・知人のつながり(ソーシャルグラフ)を活用した「ソーシャルバナー広告」の本格導入を開始したと発表した。各会員のプロフィール画像を付加するなど、カスタマイズされたバナーをマイミクに対して配信する仕組みにより、通常のバナーよりも訴求力が高まるという。

ソーシャルバナー広告の例

 本格導入の第1弾は、6月20日までの期間で展開される株式会社ナイキジャパンによる「NIKEiD」キャンペーン。NIKEiDは、お気に入りのシューズやバッグなどを自由にカスタマイズできるサービスだ。今回のキャンペーンでは、「NIKEiD. FRIEND STUDIO」というFlashベースのツールでその感覚を体験してもらう。

 mixi会員がシューズの各パーツの色を選んでデザインすると、出来上がったシューズの画像と名称、その会員のニックネームやプロフィール画像をあしらったバナー広告が生成される。それが会員のマイミクのホームページ上に配信される仕組み。なお、マイミクのホームページに配信するかどうかは、NIKEiD. FRIEND STUDIOの設定画面から自身で設定できる。

 デザインしたシューズを、会員自身が「mixiチェック」を使ってマイミクに積極的にアピールすることも可能だ。NIKEiD. FRIEND STUDIOではデザインしたシューズをマイミク同士で評価できるようになっており、「COOL!」の評価が集まるとプレゼントに応募できる仕掛けもある。

NIKEiD. FRIEND STUDIO

 ミクシィでは2010年12月、ソーシャルバナー広告のトライアルとして「mixi Xmas 2010」を実施。通常のバナー広告と比較し、クリックスルーレート(CTR)が結果として約6倍以上になったという。「既存のバナー広告では反応しづらいユーザー層にも友人・知人経由で情報が伝播しやすい環境が整えられ、その先のランディングページを通じ、よりブランド情報やキャンペーン情報を効果的に伝えていくことが可能であると見込んでいる」としている。


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(永沢 茂)

2011/5/31 18:22