ネット決済専用・使い切りの仮想クレジットカード、Visa「Vプリカ」発売
券種と手数料 |
株式会社ライフ(ライフカード)は30日、日本初となるVisaバーチャルプリペイドカード「Vプリカ」を発売した。会員専用ページでアカウントを開設し、VisaもしくはMasterCardのクレジットカードを通じて購入できる。
券種は3000円(購入手数料200円)、5000円(同300円)、1万円(同500円)、2万円(同800円)、3万円(同900円)の5種類。年会費は無料だが、3カ月間利用がない場合は125円の維持費が発生する。9月末まで購入手数料半額キャンペーンを実施する。
ネット決済専用で、実際のプラスチックカードを発行せず、カード番号などの情報は会員専用ページで閲覧する。クレジットカードで購入するため、本人確認・審査は不要。24時間365日即時発行が可能となっている。カードの有効期限は1年間。
Visaカードが使える世界中のネットショップにおいて、クレジットカードと全く同じように利用できる。Vプリカの16桁のカード番号と有効期限、その他必要に応じてセキュリティコードやVプリカ購入時に登録するニックネームを入力すればよい。
セキュリティ面では、決済時にカード番号や有効期限のほかに、本人専用パスワードを合わせて認証する「3Dセキュア」にも対応。ライフカードによれば、プリペイドカードで3Dセキュアに対応するのは世界初。
また、会員専用ページ上から自分のカード利用を停止できるセキュリティロック機能もある。セキュリティロック機能を有効にした状態でカードが不正使用された場合には、損失を補償する制度も設けている。
会員専用ページではさらに、Vプリカの利用明細や残高を確認することが可能。Vプリカ利用時には、あらかじめ登録したメールアドレスにも利用確認メールが届くようになっている。
Vプリカは使い切りのプリペイドであるため、残高がなくなった時点でVプリカのカード番号は無効となる。新たにVプリカを購入する際には既存のVプリカの残高を移行できる。ただし、移行後の残高は3万円を超えられない。
なお、Vプリカは券種を問わず最大で5枚まで持てるが、決済時に複数のVプリカを同時に利用できない。また、クレジットカードなど他の支払い方法と組み合わせることはできないため、Vプリカの残高を上回る商品は購入できない。
アカウント開設時にはニックネームも登録する | 会員専用ページ |
ビザ・ワールドワイドが30日に発表したオンライン決済に関する調査結果によれば、ネット上のカード決済に「不安を感じる」と答えた人は40.5%に上るという。また、ネット専用のプリペイドカードを利用したいという人は約3割だったとしている。
ライフ代表取締役の磯野和幸氏は「カード決済に漠然と不安を感じているユーザーを取り込みたい。Vプリカはこうした不安を解消するもので、購入手数料も『安心料』を買うものと納得してもらえる」と話す。
初年度の販売目標は30万枚。将来的には、コンビニをはじめとする販売チャネルの多角化、他人に送るためのギフトカードや繰り返し利用可能なリチャージ型カードなどの新商品追加、特定サイト専用のVプリカなどの提携発行も視野に入れているという。
なお、株式会社ライフは7月1日より、「ライフカード」ブランドを強化すべく、「ライフカード株式会社」と社名変更する。
関連情報
(増田 覚)
2011/6/30 17:07
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