昭文社「震災時帰宅支援マップ」をiPhoneアプリ化、オフラインで地図参照可能


 株式会社昭文社の子会社である株式会社マップル・オンは20日、iPhoneアプリ「震災時帰宅支援マップ 首都圏版」をApp Storeで販売開始したと発表した。価格は800円だが、先着5000ダウンロードまで特別価格450円。

 昭文社が発行する同名の書籍「震災時帰宅支援マップ 首都圏版」をiPhoneアプリ化したもの。同書籍は、震災時に交通網がマヒした場合に自宅まで歩いて帰るための地図・情報を掲載し、累計100万部を超えるヒット商品になっているという。

 地図データとしては、都心部から12方面へ分かれた「帰宅支援ルート」などを収録している。これは、東京都が選定する「帰宅支援対象道路」と隣接各県の「緊急輸送路」をもとに昭文社が独自に選定したものだ。水やトイレなどを提供するために災害時に設置される「帰宅支援ステーション」をはじめ、支援体制がとられるガソリンスタンドやファストフード店、コンビニエンスストア、昭文社が独自調査で確認した危険個所や休憩場所の情報も掲載している。

震災時帰宅支援マップ 首都圏版索引図首都圏マップ都心部マップ

帰宅支援ルート目的地までの直線距離表示軌跡表示自分が向いている方向表示(サーチライト)

 自宅などの目的地(最大5カ所)を登録しておけば、iPhoneのGPS機能を使って現在地からの帰宅方向や直線距離などを表示できるため、帰宅ルートの大まかな目安になるとしている。また、iPhoneのコンパス機能とも連動し、自分が向いている方向を地図上で確認したり、歩いてきた道のりの軌跡表示により進行方向の正誤を確認することも可能。

 最大の特徴は、アプリ購入時に地図データを一括してダウンロードし、端末内に格納しておく方式であること。いざという時にデータ通信が使えない事態が発生したり、電波圏外であっても使用できるとしている。地図のほか、地震への心構えをまとめたマニュアルなども収録する。


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(永沢 茂)

2011/7/20 16:11