TSUTAYA、紙の本の購入者に、同じ本の電子書籍版も買ってもらうサービス
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)は9日、紙の書籍と電子書籍の販売を連携させたサービスを開始した。
TSUTAYAのリアル店舗で購入した紙の書籍と同じ作品の電子書籍版を、Android向け電子書籍ストア「TSUTAYA.com eBOOKs」で購入すると、電子書籍版の半額程度がTポイントで還元される。例えば、紙の書籍が630円、電子書籍版が577円だった場合、通常の50倍となる250ポイントを付与する。
実施店舗は、SHIBUYA TSUTAYA、TSUTAYA新橋店、TSUTAYA神谷町店、TSUTAYA BOOK STORE有楽町マルイ、TSUTAYA横浜みなとみらい店の5店舗。サービスの対象となる作品は店舗によって異なり、小説やコミックなど計100作品。期間は8月31日まで。
CCCでは今回のサービスについて、「紙の本の良さと電子書籍ならではの良さをそれぞれ楽しむ“新たなユーザー”に向けて提案するもの」としている。また、紙の本はよく購入しているものの、なかなか電子書籍に触れる機会のない層に、電子書籍の利便性を知ってもらうという狙いもある。
もちろん、消費者にとっては、同じ作品の紙の書籍と電子書籍の両方にお金を出すことに抵抗があるのも事実。CCCでも、いったん購入した作品については紙・電子書籍のいずれも利用できるようにするのが理想と考えているようだ。リアル書店と電子書籍ストアを両方展開するCCCだからこそ、そうした販売スタイルの可能性を検証できるとして、そこに至るステップとしてまずは今回のサービスを実験的に行うことにした。
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(永沢 茂)
2011/8/11 19:20
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