テレワークグッズ・ミニレビュー

第161回

これが親の気持ちか……、小学生になった我が子の後ろ姿を見送っていたら、みまもりGPSを買わずにはいられなくなった

 我が家の子供も小学生になった。もっぱらテレワークが中心の筆者は朝の登校時に途中まで送っていっていたのだが、パパはついてこないで!! と言われるようになってしまった。一緒に行っている上級生の親が付いてこないので、自分だけ親が付いてくるのが恥ずかしいのかなんなのか。

 子供の気持ちは尊重したい、という思いもあるが、この間までは出かける時も登園時もいつも親が一緒で、一人で出歩くことなどなかったので、やはり不安な気持ちもある。心配しすぎもよくないと思いつつも、これが親の気持ちか……。

 特に心配なのが帰り道。朝は通学の時間帯で、多くの子供達が回りにいるが、帰りは上級生とはバラバラ。さらに最近は学童保育に行く子が多く、真っ直ぐ帰宅する子も限られるようだ。筆者が子供の頃は地元に学童保育がなかったので、一緒に帰る友達には困らなかったが、今時は事情が違うようだ。

 明るい時間でもあるし、人通りもそこそこある道なので、そうそう滅多なことはないだろうとは思うものの、打てる手は打っておきたいという気になった。

 そんなわけで、スマートトラッカー(エアタグのような紛失防止タグ)を持たせてみた。だが、実際に使ってみると、なかなか思い通りに動いてくれない。というのも、スマートトラッカーは近くにスマホを使っている人がいて初めて位置情報が分かるので、タイミングが悪くスマホを持った大人が近くにいないと、学校が始まる時間になってもずっと通学路の途中にいるような表示になる。学校の先生方はスマホをオフにしているのか、GPSをオフにしているのか、よく分からないが、学校に到着しても更新されないことも多い。

 そこで、子供みまもりGPSを導入することにした。こちらは本体代が5000円程度の他に月額の通信費もかかるが、月額500~700円程度。6年間使えば年間1万円未満。保険代だと思えば許容範囲かと思うことにした。

数あるみまもりGPSの中でも性能が高そうな「BoTトーク」をチョイス

 子供みまもりGPSも各社からいろいろ出ているが、その中から筆者が選んだのはビーサイズの「BoTトーク(第6世代)」だ。

 これを選んだ一番の理由は、位置情報の通知だけでなく、音声を使ったトーク機能があること。本体のボタンを押しながら子供がしゃべると、その音声データがスマホに届くというもので、逆にスマホからBoTトークに向けて音声メッセージを届けることもできる。その分月額料金は少し高くなって税込み748円(トーク機能無しだと税込み528円)となるが、何かあったときに小さい子供でも連絡できる手段があるというのは、安心感がある。

ビーサイズの「BoTトーク(第6世代)」
プランはGPS追跡のみなら528円/月、トーク機能もつけると748円/月

 他の製品でもこうしたコミュニケーション機能を持った製品はあったが、BoTトークは、AIが音声を認識して文字で通知してくれるというのが選んだ理由。会議中などですぐには音声メッセージを聞けないタイミングもあるので、そういったときに文字で表示されるのはありがたい。

BoT本体は音声のみでのやり取りになるが、スマホ側ではAIが文字起こしして表示してくれる

 さらに、スマホ側で文字入力したメッセージを送ると、機械音声にしてBoTトーク側で再生する機能もある。電車の中など、音声メッセージを送るのがはばかられるときにも、文字入力でメッセージが送れるわけだ。

 また、あくまでスペックの上の話になるが、位置測位についても性能は良さそうだ。

 GPSは、日本が運用する準天頂衛星システム「みちびき」に対応するほか、アシストGPS(衛星の電波を素早く掴むための補助機能)にも対応する。さらにWiーFiや携帯基地局を使った測位や、モーション測位にも対応。GPSが届かない建物の中や地下などでも位置情報がつかみやすいはずだ。

 他社製品の中には防犯ブザー機能を持った製品もあったが、すでに防犯ブザーは持っていたのと、BoTトークだと、普段の行動範囲から出た場合に自動で通知する機能があるので、そこに期待することにした。

 子供だと、いざというときに恐怖で防犯ブザーを鳴らせない子も多いと聞くし、防犯ブザーだと取り外して捨てられてしまえば、それ以上の追跡ができなくなると考えた。それよりは、本人がなにもしなくても、普段の行動範囲から出たら自動で連絡が来る方が、安心できそうな気がした。

 他に第6世代のBoTトークには、見守りウォレット機能というのもある。これは、専用のケースを使って交通系ICカード(Suicaなど)とBoTトークを一緒にして持ち歩くことで、電車やバスを使ったときにその情報が自動で通知されたり、買い物をすると残高が通知されたりするというもの。我が家では使う予定はないが、電車やバスを使って通学するようなお子さんにも安心だろう。

交通系ICカードが入れられる専用ケースがある
改札を通ったり、支払いをすると通知が届く

シンプル過ぎるにもほどがある説明書、登録で迷わないための手順

 そんなわけでBoTトークにしようと決めたのだが、これが結構人気のようで、筆者が注文したときはAmazonでは在庫切れ、公式サイトでも3~4週間待ちとの表示であった。が、実際には1週間ほどで到着した。

 到着した製品を見てみると、本体サイズは50×50×21mmで重さは58g。エアタグなどのスマートトラッカーと比べるとかなり大きいが、ランドセルの横にぶら下げたり、中に入れたりするのであれば、許容できる範囲だろう。

BoTトーク(第6世代)、カラーの説明書が付属
縦横は約50mm
厚さは21mmほど

 本体にストラップが通せる穴もあるが、一緒に専用のシリコンケースも購入した。シリコンケースにはカラビナのほか、斜めがけもできる120cmのショルダーストラップが付属する。ショルダーストラップは強く引っ張れば外れるコネクターになっているほか、ストラップは蓄光糸と再帰反射材も織り込んでいるので、夜間でも目立ちやすい。子供が使うことをよく考えられている。

専用ケースもセットで購入した
カラビナはプラスチック製
カラビナの代わりにショルダーストラップをつけたところ

 続いて、付属の紙の説明書に従って作業を進める。

 付属の説明書は非常にシンプルで分かりやすい感じに書いてある。これだけ見るととても簡単に設定できそうなのだが、実際には説明書ほど簡単には進まない。

説明書だけ見るととても簡単そうだが、実際には新規アカウント作成にメールやSMSの認証、さらにプラン選択、クレジットカードの登録などが必要で、そんなに簡単ではない

 というのも、説明書では(1)アプリにログイン→(2)スマホとBoTをつなぐ~と非常にシンプルな説明になっているが、実際にはアプリにログインするためにまずアカウント作成が必要となる。

 そのためにはまずメールアドレスでの認証。続いて携帯電話番号と名前や住所、パスワードを入力すると、今度はSMSで携帯電話宛にURLが送られて、それをクリックすることで会員登録が完了する。

 と、そんな感じで、全体的に説明書の説明が足りていない印象だ。以降のページでもできることは書いてあるが、その設定画面にどう行くのかの説明がなく、もう少し説明書を丁寧にするか、あるいはアプリのチュートリアルを充実させるなどが必要なんじゃないの、という気はした。

アプリをダウンロードして起動。まずはアカウントを作る必要がある
アカウントを作成しようとすると「BoT Shop」に移動。スクロールすると新規ユーザー登録画面が出る
まずはメールアドレスを登録
するとそのメールアドレス宛にURLが送られるのでクリックする
次にSMSの使える携帯電話番号や住所などを入れる
今度はそのSMS宛にメッセージが送られるので、そのURLをクリックと会員登録が完了する

追加料金不要で家族といっしょに見守れる

 アカウント登録が完了したら、再びログインして、スマホのカメラを使ってBoT本体を登録。続いてプランの選択と、支払いに使うクレジットカードの登録などが必要になる。なお支払いはクレジットカードにしか対応していないので、この点も注意が必要だ。

 で、プランだが、トークができない代わりに料金が安いGPSプランもあるが、筆者はトークもできるGPS&トークプランを申し込んだ。申し込みしてから実際に使えるようになるまでは少しタイムラグがある。今回の場合、混雑しているとかで最長24時間かかるとなっていたが、筆者の場合7時間30分ほどしたところでアプリを開いたらすでに使えるようになっていた。

メールアドレスと登録したパスワードでログイン
「+」ボタンから「お手元のBoTとスマホをつなぐ」を選択
スマホのカメラにBoT本体のIDの書かれた面を写す
するとIDが登録される。読み取りミスもあるので間違いがないか確認しよう
続いてプラン選択。選択するとクレジットカード情報を入れろと言われるので入力
受付完了。登録まで6~24時間待てとのことで、本体を充電しながら待つ

 また、途中でプラン変更をすることも可能なので、トーク機能を使うことがないようであれば、アプリからGPSプランに変更することもできる。

 ただし解約だけは注意が必要だ。というのも、BoTはいつでも解約できるものの、一度解約すると端末内のSIMが無効化されるため、本体を再利用できなくなる。例えば夏休みの間は使わないから一時的に解約しようなどとすると、9月に再開する時に新しい端末を買わなければいけなくなる。

 本体のバッテリーを充電しつつ、アカウントが登録されるのを待つ。夜、気がついたら登録が終わっていて、アプリのメイン画面にBoT IDが表示されていた。

 そこで設定からBoTの名前やアイコンなどを設定。また、通知スポットとして学校周辺を登録。こうしておくことで、登録したエリアに着いた場合、逆にそこから出た場合に自動で通知が来るようにできる。

 また、ディスプレイにどういった表示をするかとか、見守り頻度のモード(最短1~2分間隔の頻度優先モードと最短3分間隔のバッテリー優先モード、電波をオフにする機内優先モード)などの設定を行う。筆者の場合は、ディスプレイはオフにして見守り頻度を頻度優先にしてみた。

登録が完了すると、BoT IDが表示され、今いる場所が表示される(※地図は全て加工してあります)
アイコンなど各種設定を行う。設定自体は難しいことはない
ディスプレイの表示設定。24時間表示や上下逆さに表示することも可能
どれぐらいの間隔で位置情報を確認するかも設定できる

 一通り設定が済んだところで、最後に妻のアプリからも見守れるように設定する。BoTトークは複数人で見守る場合でも追加料金は不要だ。

 妻のスマホでも同じくアプリをダウンロードして、アカウントを新規作成したらログインしてBoTを登録する。すると、メインの登録者である筆者に妻のアカウントの「みまもりリクエスト」が届くので、それを承認すれば、妻のアプリでも同様に見守りができるようになった。

妻のスマホのアプリに同じBoTを登録しようとすると、筆者のアプリに許可するかの通知が届く
妻と二人で見守りができるようになった。なお、顔のアイコンを入れておくことで、トークを送った場合にBoTにアイコンが表示される

ランドセルに入れっぱなしでも自動で通知

 アプリでできることは大きく2つ。1つが位置情報の確認、もう1つがトーク機能だ。

 まず位置情報の確認だが、直近の位置情報に加えて、過去の位置情報もさかのぼって見ることができるので、どういったルートで移動したのか、あるいは昨日やおとといの行動を見返すこともできる。

 位置情報を使った機能としては、通知スポットを登録することができ、通知スポットに入った場合、逆に出た場合に自動で通知を送ることが可能。

 具体的には小学校の付近を通知エリアにしておくことで、学校に着いた、あるいは学校を出た時に自動で通知するようにできる。

 ただし、通知エリアが一番小さくしてもそれなりの広さ(ほぼ東京ドーム1個分)になるので、学校の門をくぐったら通知、みたいな細かい設定はできない。もちろん学校の大きさにはよるだろうが、学校周辺に入ったかどうか、というレベルの検知にはなる。

通知スポットを登録しておくと、そのエリアに入った場合と出た場合に自動で通知がくる
あまり小さいエリアは設定できない。もっとも小さくした場合でほぼ東京ドーム1個分

 それと実際に使ってみると、おそらく教室(屋内)に入ってGPSが受信できなくなることで、位置がおかしくなることがある。学校に着いた後に、突然「学校を出ました」というメッセージが飛んできて、見るとなぜか学校の外にいることになっている。まだそれほど長く使っているワケではないが、だいたい同じようなところに飛ぶので、教室の窓などから入ってきたGPSの反射波を拾ってしまっているのかもしれない。これはGPSではよく起こること。学校のWi-Fiをつかめば大丈夫になるはずなのだが、うちの学校は古いので、まだWi-Fiが入っていないのかもしれない。

 ただ、BoTトークは本体に振動を検知するモーションセンサーも入っていて、本体に動きがないとGPS測位をやめる機能があるので、学校についてしばらくすると、通知が来なくなる。場合によっては学校の外にずっといることになったりもするが、下校時に屋外に出れば正しい位置を表示するので、許容範囲だと思う。

通知エリアに入ったり出たりすると自動で通知が届く
通知はトーク画面でも履歴を確認できる

 また、位置情報を使った別の機能として、普段の行動範囲から外れた場合に通知する機能もある。ただ、この機能については、まだ検証できていない。というのも普段の行動範囲というのが手動では設定できず、1カ月間使うことで、その履歴から範囲を自動で設定してくれるとのこと。そんなわけで、まだ1カ月経っていないので、どういう風になるのかは不明だ。

 ちなみに位置情報だが、使い始めのころはそこまで精度が高い印象ではなかったのだが、1週間ぐらい使ったところ、少し精度が上がってきている気がする。最初のころは5~10mぐらいの誤差は出ている感じで、道沿いの家の中や線路の上を歩くこともしばしばだったが、最近はおおむね道に沿って移動している。もしかしたら学習が進んでつかめる衛星の数が増えたりしているのかもしれない。

6歳児でも使える簡単トーク機能

 続いてトーク機能。

 実は最初、アプリでトーク画面への行き方が分からなくて戸惑ったのだが、分かればあとは難しいことはない。イメージとしてはLINEが近いだろう。ただしBoT本体は音声再生のみに対応しているので、基本的には音声を送る形になる。

 また、着信音を鳴らすかどうかをその都度指定できるのも特徴的。これは、授業中などに音が鳴るのを防ぐためだろう。そのためデフォルトでは音が鳴らない設定になっていて、ほかにベルを鳴らす設定と、送った音声自体を着信音として鳴らす設定から選ぶことができる。

 電車の中など音声入力ができない状況ではテキストでの入力もできるが、その場合は機械ボイスがBoT側で読み上げられる。そのため、テキストで送る場合は、読み上げる声を男性、女性、ニュートラルの3種類から選ぶことが可能だ。

トーク画面。AIが自動で文字起こしして表示してくれる。ただし時々変な文字になることも
スマホからは文字で入力して送ることもできる。その場合、読み上げる声を男性、女性、ニュートラルのどれにするか選べる

 子供側の操作は、着信があった場合は、ボタンを押せば音声が流れる。ボタンを押せば何度も再生されるので、よく聞き取れなかった場合も安心だ。逆に子供からメッセージを送りたい場合は、ボタンを押しっぱなしでしゃべって、押すのをやめたら送信される。1年生の我が子の場合、最初だけ失敗したが、2回目からはうまく送ることができた。

BoT本体の画面、アイコンを登録しておくと、メッセージの送り主のアイコンと、どれぐらい前にメッセージが来たかが表示される

 子供が送った音声メッセージは、音声として聞くこともできるが、スマホアプリ上にはAIによってテキスト化された文字が表示されるので、再生しなくても用件は確認できる。ただ、簡単なやり取りであれば気にならないが、固有名詞や地名などだと変な漢字に変換されてしまうこともある。とはいえ、音声を再生すれば分かるので、クリティカルな問題にはならないだろう。

 それと、送ってから届くまで少なからずタイムラグがあるので、チャットの感覚で使うのは難しそうだ。特に子供側からは既読になったかが分からない(スマホでは見られる)ので、すぐに返事を求めるような使い方には向かないだろう。ただし、ボタンが1つしかなく、子供にも操作が簡単なので、小学生低学年にはこれぐらいがちょうどよさそうだ。

 なお、トーク機能を多用すると結構バッテリーが減る様子だ。初日にテストと練習をかねてなんども送ったり送られたりをしていたら、バッテリーが1/3ぐらい減ってしまった。とは言え翌日、今度はまったくトークを使わなかったら、目に見えたバッテリーの減りはなく、1週間で1/3減った程度。

練習で何度もトークを送っていたら1日で1/3もバッテリーが減った
そのあと1週間、トークを全然使わなかったらそこからもう1/3減った

 使用環境しだいなので一概には言えないが、1日数回のトークを使ったとしても1~2週間程度は持つんじゃないかと思う。通知機能で、バッテリーが減ったら通知する機能もあるが、いざトークを多用したい状況でバッテリーが切れても意味がないので、ギリギリまで使うより、毎週末充電する習慣にしておくのが無難そうだ。

 それとBoTトークには小さい画面も付いていて、時計を表示させることもできる。なのでランドセルの側面など目に見える位置に取り付けて、普段は時計、あるいはトークと積極的に活用する方法もあるだろう。ただ、我が家の場合はランドセルの中にしまってあって、表示もオフにして、特別に連絡する必要がないときはトークも使わない(BoTトークはランドセルに入れたまま)という運用にしてみている。

ランドセルの横につけて時計として使うことも。普段は消えているが軽くタッチすると表示される

 それでも、学校に着いたり、学校を出るときには自動で通知がくるので、仕事でデスクに向かったまま、スマホで通学や下校の様子を見ることができている。いずれもう少し大きくなって、トークを使う機会が増えてくると、直接通話ができるキッズケータイやスマホが欲しくなるかもしれないが、低学年であれば、本人がなにも操作しなくても通知がきて、いざというときには連絡もできるみまもりGPSがちょうどよさそうだ。

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