特集

人々はなぜ「Interop Tokyo」に集うのか――幕張メッセに来て「ShowNet」を見ればそれが分かる

いよいよ来週、6月10日~12日「Interop Tokyo 2026」開催

昨年開催「Interop Tokyo 2025」での「ShowNet」ブースの様子

 「Interop Tokyo 2026」が6月10日~12日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される。

 Interop Tokyoは、インターネットテクノロジーの専門イベントとして1994年から毎年開催されているイベントで、ネットワーク業界の企業ブースが集まる展示会や、キーパーソンによる基調講演、展示会場内セミナー、さらに有料のカンファレンスもあわせて行われる。今年のテーマは「AIとインターネットの次章。」……といった一般的な概要説明はここまでにして、以下、この記事ではInterop Tokyoを象徴する取り組みである「ShowNet」について語りたい。

 ShowNetは、展示ブースなどをつなぐために構築・運用されるInterop Tokyoの会場ネットワークだが、そのようなネットワークサービスがあるわけではない。最先端のネットワーク技術が結集するイベントにふさわしいネットワークを、ゼロから構築するのがShowNetなのだ。

「Interop Tokyo 2025」のときの「ShowNet」のネットワークトポロジー(ネットワーク構成)図(出典:ShowNet Archive、高解像度の画像は同アーカイブのPDFファイルを参照。また、歴代のトポロジー図がShowNet NOC Teamのnoteにまとめられている)
Copyright (c) Interop Tokyo 2025 ShowNet NOC Team Member and NANO OPT Media, Inc. All rights reserved.

 本稿ではまず前半で、(昨年書いた記事と重複するが)その取り組みの背景を紹介する。そして後半では、今年のShowNetとInterop Tokyoの見どころなどを紹介する。

「互いにつながる」のは、けっこう大変

 Interop Tokyoに限らず、こうした展示会などの大規模イベント会場では、来場者や出展ブースが接続して利用できるインターネット回線が用意されている。しかしInterop Tokyoでは、そのインターネットにつながるネットワークを「作る」こと自体も、イベント開催の目的となっている。

 このネットワークが「ShowNet」だ。大げさに言うと、最新のネットワーク技術を持ち寄って、会場に「小さなインターネット」を作るようなものである。しかもその機器が動いているところも展示し、来場者が見ることもできる。

 「小さなインターネット」という意味のカギは、イベント名の「Interop」にある。「interoperability(相互接続性)」の略として使われる言葉で、ざっくり言うと「互いにつながることができる」ことを意味している。先に言ってしまうと、これがけっこう大変という話だ。

 われわれ一般ユーザーが、スマートフォンやPCからちょこっと操作すると、インターネットの先のサービスに即つながる。しかし、スマートフォンやPCと、接続先のサービスとの間では、例えば、自宅のWi-Fiから、プロバイダーへのアクセス回線、プロバイダーの内部回線、クラウド事業者の回線、クラウド事業者のデータセンターなどというように、異なる企業や組織によって構築・運用されているさまざまなネットワークが動いており、さまざまな機器や回線がつながった複雑な仕組みが存在する。これがまさにインターネットである。

 こうした機器や回線、あるいはそれを制御するソフトウェアは、どこか1社で開発・提供しているわけではなく、さまざまなベンダーが作っている。もちろん、そのための共通規格が決められており、各社ともその規格に則って製品を開発するわけだ。しかし、同じベンダーの製品同士ならまだしも、異なるベンダーの製品との間では、規格の解釈の違いなどにより差異が出てしまうことがあり、常に問題なく通信できるとは限らない。

 この問題を解決する最善の方法は、異なるベンダーの製品を実際につないで、テストすることだ。

 とはいっても、他社の製品を取りそろえて、開発中の自社製品をつないでテストするのは、(実際に行われているとはいえ)容易なことではない。まして、各社とも試行錯誤中な最新の技術については、相互接続性についても、テストのための機材調達性についても課題がある。

上から見た「ShowNet」ブースの様子(「Interop Tokyo 2025」より)
「ShowNet」ブースのラック配置図(「Interop Tokyo 2025」より)

ネットワーク機器の展示会を開催すれば、相互接続を検証できる

 その解決策として、さまざまなベンダーの最新のネットワーク機器などが一堂に集まる機会が活用できる。展示会を開催して、そこで各社の機器を展示するとともに、相互接続して検証すれば、一石二鳥が狙える。Interopはまさに、こうしたイベントとして始まった。

 1986年、インターネットアーキテクチャーに関する基本方針を定める組織「IAB(Internet Architecture Board)」が、米国で相互接続検証イベント「TCP/IP Vendors Workshop」を開催した。Interopはこれに端を発するイベントであり、その成り立ちからして技術イベントの色が強かったようだ。

 ちなみに、現在ではオフィスや家庭のネットワーク(LAN)は、ほぼTCP/IPベースの技術一色だ。しかし当時は他のネットワーク技術も混在しており、その1つとして、Novell社の「NetWare」もメジャーだった。Interopは1994年から、そのNetWareのイベント「NetWorld」と合体して「NetWorld+Interop(N+I)」として開催されていた。ちょうど1994年は日本でのInteropイベントが始まった年でもあり、Interop Tokyoも1994年から2004年まで「NetWorld+Interop Tokyo」という名称だった。

 そんなInteropは、本家が米国ラスベガスで毎年開催。それと並行して日本のInterop Tokyoが毎年開催されてきた。そのほかの地域でも一時的にInteropが開催されたこともあった。ただし、ラスベガスでの開催は年々規模を縮小し、ネットワーク構築の色も薄れていった。そして2020年の新型コロナのパンデミックを機に、オンラインカンファレンスイベント「Interop Digital」に移行した。

 大掛かりなShowNetの取り組みを伴って開催されるInteropイベントとしては、Interop Tokyoが世界でただ1つ、現在でも活発に続いているわけだ。

「ShowNet」を運用するNOC(Network Operation Center)の様子(「Interop Tokyo 2025」より)

「ShowNet」では、未来のネットワークが実際に動くところを見られる

 このようなネットワーク技術の検証の場であるShowNetには毎年、各ベンダーから新しい機器や新しい技術が集まる。ネットワーク技術や機器も年々新しくなるため、検証のネタも尽きない。そして、各ベンダーが自分たちの機器を動作確認するとともに、来場者も実際に動いているところを目にすることができる。

 これを表す言葉としてInterop Tokyoの初回から言われているのが「I know it works because I saw it at Interop」というフレーズだ。「実際に動いているところが見たい。ここに来ればそれが分かる」という意訳があてられているように、まさに最新のネットワークが動いているところを見られるのが醍醐味だ。

「ShowNet」ブースのラックに設置されたネットワーク機器

 ShowNetで検証されたネットワーク技術は、その後、商用サービスに応用されていくことになる。例えば1990年代には、メトロイーサネット(広域イーサネットサービス)などが検証された。2000年代には、キャリアグレードNAT(CGN)やセキュリティオペレーションセンター(SOC)が、2010年代には、100GbEやSDN、サービスチェイニングの技術が実験された。いずれも、のちに普及した技術である。

 まさにShowNetは、最先端のネットワーク技術が集まる、未来のネットワークを作る場なのである。

「ShowNet」で検証され、のちに商用サービスに使われた技術(「Interop Tokyo 2025」のプレス見学ツアーより)

 Interop TokyoのShowNetブースには、ShowNetを構成する機器が20ラック前後の規模で収められている。来場者が自分でこれらを見て回れるほか、解説付きの見学ツアーも会期中、連日実施される。さらに、各ネットワーク機器ベンダーでも、自社製品がShowNetで使われているところを解説する見学ツアーを開催しているところもある。

 規模も大きい。昨年の「Interop Tokyo 2025」では、報道関係者向けの見学ツアーでの説明によると、集まった機器・製品・サービスは約2300。UTPケーブルの総延長が約24.8km、光ファイバーの総延長が約7.0km。総電気容量は、100Vが約44.7kW、200Vが約123.1kWだったという。

「Interop Tokyo 2025」のときの「ShowNet」の規模(「Interop Tokyo 2025」のプレス見学ツアーより)

さまざまな方面から集ったエンジニアが約2週間でゼロから構築、また解体

 この規模の機器とネットワークを、幕張メッセで約2週間前から検証して設置し、終了したらまた全て解体するわけだ。

 そのために約700人が動員される。参加するのは、全体設計や分科会統括、構築・運用判断の中核となる「NOCチームメンバー」、出展社から機器・サービス提供に加え現地での構築にも参加する「コントリビュータ各社」、現地構築、運用補助、各種オペレーション支援など、実働面を支える重要なチーム「STM(ShowNet Team Member)」の3者だ。

 中でも特徴的なのがSTMだ。意欲のある若手エンジニアが一般公募で産学から集まり、ShowNetをゼロから構築し、運用して、またゼロに戻すまでを体験する。この貴重な体験を経て、さらにエンジニア同士の横のつながりを得て巣立った人材が、通信事業者やネットワークベンダーなどで未来のネットワークを作っていくわけだ。

 このように、さまざまな方面から集った人たち、および事務局が一体となって、ネットワークの構築や運用が行われる点も、Interopによって大きな価値を創造するという、インターネットの考えそのものだと言える。

 約2週間で構築するといっても、そのための準備は半年前から行われる。Interop Tokyo 2026の場合は、2025年12月15日から6回の会議「ShowNetミーティング」を開いて、設計や、各社への説明、提供機器案をもとにした調整、搬入出の計画などを詰めていった。

 そして5月28日に機材の搬入を開始し、そこから会期前日の6月9日までが、ネットワークの構築と事前検証の期間(HotStage)だ。この期間に、ラックや電源を設置し、ファイバーやUTPを配線し、伝送、L2/L3、Wi-Fi、モバイル、DC・クラウドなどを順次立ち上げる。そのうえで、相互接続試験や、品質試験、デバッグといった、ここまで説明してきたような「互いにつながる」ことを試験するわけだ。

 「このように、長い期間をかけて準備し、最後の数日で一気に“本番のネットワーク”に仕上げていくのが、ShowNetらしい進め方です。」(Interop Tokyo事務局)

今年の「ShowNet」の見どころは? Interop Tokyo事務局に聞く

 では、今年のShowNetではどんなネットワークを作るのか。これについては、毎年、事前に公式サイトで分野ごとのキーワードを公開している。

 以下、主な分野の注目ポイントをInterop Tokyo事務局に聞いた。

【エナジー】水冷方式のサーバーやスイッチのラックを構築運用

 注目分野として「エナジー」が今年初登場した。今回のテーマ「ShowNetで探る、水冷インフラの実装可能性」のとおり、水冷方式のサーバーやスイッチと、それを収めたラックを構築して運用する。

 この分野の見どころとして挙げられているのは以下のとおり。

  • ShowNet初、水冷スイッチと水冷サーバーが示す新しい冷却のかたち
  • 高発熱時代のネットワーク/サーバー冷却を考える

 AI時代になり、GPUやCPUの発熱量と消費電力の増加によって、サーバーやネットワーク機器の冷却方式として水冷方式へ移行する期待が高まっている。一方で、水冷方式の採用には、専用の設備やこれまでにない知識・知見が必要となる。

 そこで今年のShowNetでは、水冷サーバーや水冷スイッチをはじめ、冷却液分配装置(CDU:Coolant Distribution Unit)や、CDUから各機器へ冷却液を分配するマニホールドの提供を受け、3系統の水冷ラックを構築して実証実験を行う。

 「会場では、来場者の皆様にこれらの検証内容を共有し、データセンターにおける水冷技術への理解を深める一助となれば幸いです。」(Interop Tokyo事務局)

【ファシリティ】複雑なネットワークの物理層を高密度化・自動化しつつ安定稼働

 ネットワークや機器そのものだけでなく、それらを支える、ラック、電源、棚板、MDF、パッチパネル、光配線、吸排気設計といった“土台”にも注目したい。

 今回のテーマは「“高密度化/自動化への挑戦”と“繋がる当たり前”の共存」。この分野の見どころとして挙げられているのは以下のとおり。

  • 多様化するVSFF(Very Small Form Factor)の実装とロボパッチによる物理層の自動化
  • 高収納性ラックとPDU/センサーから得た環境情報をフル活用した効率的な構築
  • 安定稼働と品質を保証するファシリティツール

 超高密度化や、多様性拡大への対応、自動配線システムのような取り組み、環境情報の可視化などに取り組む。

 さらにエナジー部分科会とも連携して、水冷スイッチやサーバー、データセンター用途での多様な電源構成などにもチャレンジする。

 「ShowNetはどうしても論理構成や速度に目が行きがちですが、今年は『これだけ複雑なネットワークを、どう物理的に成立させているか』も非常に大きな見どころです。」(Interop Tokyo事務局)

ロボパッチを取り入れたパッチパネル(「Interop Tokyo 2025」より)

【伝送】高速化し続けるさまざまなニーズを広帯域で支える

 L2/L3以上のネットワークを成立させるには、まずは安定した光伝送基盤が必要だ。そこで、外部接続や、広大な会場に敷設するバックボーン、出展社接続を収容するPOD向け接続など、複数の用途を高帯域で支える伝送レイヤー自体が見せ場になっている。

 今回のテーマは「Transport Everything - ユーザーからAIまでを支える光伝送」。この分野の見どころとして挙げられているのは以下のとおり。

  • ギガからテラまで - 幅広い世代が混在するIPバックボーンを支える伝送
  • 400Gから800Gへ - IPoDWDMの現場投入
  • 10Gから100Gへ - 高速化したユーザー要求に答える伝送
  • WDM起点からクライアント起点へ - DC時代の光

 「今年の伝送は、AI用途などをはじめとしてさらに高速化し続けるユーザーニーズに対して、どのように安定運用するかという点に注目していただきたい領域です。」(Interop Tokyo事務局)

「ShowNet」ブースの床下に見える対外接続回線(「Interop Tokyo 2025」より)

【L2/L3】EVPN/VXLAN IPv6アンダーレイなど、超広帯域・ロスレスな次世代マルチテナントバックボーン

 ネットワークの技術や機器としてイメージしやすいのがL2/L3(イーサネットやIPのレイヤー)だ。

 今年のテーマは「AI/ML時代を牽引する、超広帯域・ロスレスな次世代マルチテナントバックボーン」。AIワークロードや高品質映像伝送を支えるには、単に速いだけでなく、低損失・多テナント・運用性・対外接続の信頼性が必要になる。この分野の見どころとして挙げられているのは以下のとおり。

  • ShowNet初! End-to-End IPv4レスアンダーレイへの挑戦
  • AIワークロードと高品質映像伝送を支える800GEバックボーン
  • 100GEとIPv6アンダーレイで実現するEVPN/VXLANアクセスネットワーク
  • ルーティングセキュリティと広帯域化で具現化する対外接続の未来

 特にEVPN/VXLAN IPv6アンダーレイの取り組みはShowNetでも初となる。

 「L2/L3はAI・映像・無線・クラウドなど全部つなぐ中心軸として見ると分かりやすいと思います。」(Interop Tokyo事務局)

映像の配信や制作の実験(「Interop Tokyo 2025」より)

【Wi-Fi】広帯域化するWi-Fi、高密度イベント会場でどう品質を上げるか

 来場者などが使うWi-Fiも、ShowNetの上で提供される。いわば、来場者にとって最も“触れるShowNet”だ。

 今回のテーマは「広帯域化するWi-Fiと多様化する通信需要」。広帯域化するWi-Fiと多様化する通信需要に対して、展示会場のような高密度イベント環境でどう設計・運用するかがテーマとなる。この分野の見どころとして挙げられているのは以下のとおり。

  • Wi-Fi 7 MLOで拓くマルチバンド時代の接続性
  • 高性能APを活かす広域バックホール設計
  • 不確実性と向き合うWi-Fi運用

 「Wi-Fiは「つながる/つながらない」だけでなく、高干渉・多端末・移動通信の環境でどう品質を作るかまで見ていただくと面白いと思います。」(Interop Tokyo事務局)

来場者用に会場に設置されたWi-Fi 7対応アクセスポイント(「Interop Tokyo 2025」より)

【モバイル】“5Gを置く”だけでなく、ShowNetの一部として使う

 近年のInterop Tokyoでは、モバイル回線(携帯電話回線)にも取り組んでいる。

 今回のテーマは「変革するワークロードに応えるモバイルネットワークの実現」。5Gを“単体の通信手段”として見せるのではなく、映像伝送、監視、リモートアクセス、AI基盤まで含めて、ShowNet全体の一部として使うのが狙いだ。この分野の見どころとして挙げられているのは以下のとおり。

  • ネットワークスライシングによる高品質・低遅延な長距離リアルタイム映像伝送
  • セキュアかつ高信頼なキャリア5G基盤による運用構築支援

 「モバイルは今年、単に「5Gを置きました」ではなく、実サービス品質・実運用・AI連携まで踏み込むのがポイントです。Media over IP分野や、モニタリングといった分野でも5Gを使った試みを予定しています。」(Interop Tokyo事務局)

モバイルのラック(「Interop Tokyo 2025」より)

【DC・クラウド】1.6T接続や長距離RDMAを使った分散AI基盤

 Interop Tokyoでは毎年、データセンターを模したエリアが設けられ、プライベートクラウドが構築される。特に近年では、ここでNTPサーバーやDNSキャッシュサーバーなどの各種サービスを動かし、オーバーレイネットワークによって任意のネットワークに接続するといったことも行われている。

 今回のテーマは「800G/1.6T時代の分散・セキュアAIデータセンター」。分散AIやマルチテナントサービスを動かす基盤として構築する。この分野の見どころとして挙げられているのは以下のとおり。

  • 800G/1.6T接続と長距離RDMAで実現する分散AI基盤
  • 多様なサービスを支えるセキュアなデータセンターネットワーク
  • SRv6バックボーンと一体化したマルチテナントコンテナサービス基盤

 特に1.6TbEや長距離RDMA(Remote DMA)は、今年ならではの見どころだ。さらに、この基盤の上でLLM環境を構築して、ShowNetの構築に役立てると取り組みもなされる。なお、この中で使われるLLMガードレールは、ShowNetでは初の取り組みとなる。

 「ここは、来場者からは見えにくい一方で、今年のShowNetの“中身”を支える非常に重要な領域です。」(Interop Tokyo事務局)

RoCE v2ネットワーク/AIコンテナ基盤のラック(「Interop Tokyo 2025」より)

最先端のネットワークが動く様子を見に行こう!

 以上、Interop Tokyoの会場ネットワーク「ShowNet」のすごさと意義を見てきた。

 繰り返しになるが、この最先端のネットワークが幕張メッセに構築されて、動いている様子を来場者が自分の目で見られるのが、ShowNetなのである。

 特に、これからネットワークについて学んでいきたい若手ネットワークエンジニアや、実務ではなかなか先進的なネットワークに触れる機会のないネットワークエンジニアが学びを得られる場になるのではないかと思う。機会があれば、ShowNetの見学ツアーにも参加するなどして、じっくり見ていってほしい。

 Interop Tokyo 2026の展示会、基調講演、展示会場内セミナーは、オンライン来場登録を行うことで無料で参加可能だ。

 今年のテーマは、「AIとインターネットの次章。」。生成AIが業務や社会のさまざまな場面に入り込み始めた今、それらを支えるネットワークや、データセンター、セキュリティ、運用、相互接続性まで含めて見直そうという主旨だ。

 併催イベントは「デジタルサイネージ ジャパン 2026」「AI NATIVE EXPO 2026」「画像認識 AI Expo 2026」。このうち「AI NATIVE EXPO」は今年初開催で、フィジカルAIの領域もあわせて、運用統制やガバナンス、セキュリティ、リテラシーの問題を大きなテーマとして取り上げる。NVIDIA、Microsoft、Google、AWS、Snowflakeなどが基調講演を行い、AIを「使う」だけでなく、「どう向き合うか」まで含めて考える。

 加えて、日本データセンター協会(JDCC)の主催で3月に開催されたイベント「Data Center Japan」との連携企画「Data Center Summit」を、今回はInterop Tokyo会場で開催する。その中で6月10日に行われる特別パネルディスカッションでは、さくらインターネット代表取締役社長の田中邦裕氏、東京電力ホールディングス上席フェローの岡本浩氏、「Interop Tokyoカンファレンス」プログラム委員会・議長でもある東京大学大学院情報理工学系研究科教授の江崎浩氏が、AI時代のデータセンターや、電力インフラ、デジタルインフラの今後について語る。

 そのほか、宇宙産業と通信・ICT技術の融合をテーマに、2024年からInterop Tokyoの主催者企画として実施されている「Internet x Space Summit」も行われる。

参考:これまでの「ShowNet」会場レポート

 以下、筆者が過去に取材・執筆した「ShowNet」会場レポート記事から、2014年~2025年のものを参考までにリンクしておく(いずれも「クラウド Watch」に掲載したもの)。