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20代を中心にAIの業務利用が進む一方、リスク意識の低さに課題も~IPA調査

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は6月1日、AIシステムの動作・利用に関する説明のあり方について意識調査を実施し、結果を「AIの動作・分析・利用方法の説明に関する意識調査」として公開した。

 IPAは、同様の調査を過去にも実施し、2025年10月に「AIの動作・分析・利用方法の説明に関するアンケート調査レポート」として公開していた。2025年の調査では、AI利用経験3年未満の回答者が多い、基本知識の説明に対する要求が大きいなどの結果が得られたが、その背景や時間による変化などについて追加調査が必要であることがわかり、新たな質問を加えた今回の意識調査を実施したという。

 企業の従業員・経営者・自営業者で、AIを業務で利用する人を対象にウェブアンケートで実施された。調査期間は2026年3月13日~24日。調査対象は企業規模(大企業・中小企業)×業種(製造業・非製造業)の4象限でグループ分けした各500人×4グループ。なお、500人の年齢構成は20代~60代以上まで10年で5分割した各100人となっている。

利用経験3年未満の「AI初心者」が業務利用の7割以上を占める

 調査結果によると、生成AIの利用は企業規模や業種を問わず広く普及していることが確認された。また、利用経験3年未満の「AI初心者」が業務利用の7割以上を占めているという。利用経験に関する詳細な質問では、2025年以降に利用を開始したと回答した人が約3割を占めており、AIの業務利用が急速に増加している傾向が明らかになった。

AIの利用・学習経験

20代を中心にAIの業務利用が進む一方、リスク意識の低さに課題も

 年代別の傾向として、制御や監視などで用いられる「判定(分類)AI」を常用する割合は、20代が最大だった。また、デザインやソフトウェア開発での利用も20代に集中している。その一方で、AIの誤用やセキュリティなどのリスク説明に関する重要性の認識は、20代は他の年代よりも低い結果となった。IPAは、この意識の低さの要因の調査については、今後の検討課題としている。

AI利用状況の年代特性
年齢層別の重要性認識

 業種ごとの分析では、「介護・医療」に従事する回答者が、AI処理の透明性やリスク説明に対する認識において他業種よりも強い課題認識があることが確認された。

業種ごとの重要性認識

 IPAが公開している「AIの動作・分析・利用方法の説明に関する意識調査」では、このほかにも、「AIに関する知識/リテラシーレベル」「AIの信頼性に関する説明実施の状況と課題」「AI利用に関する依存度」など、さまざまな調査結果が紹介されている。