「ウイルスバスター2012 クラウド」、SNSページ内のURLチェック機能など強化


「ウイルスバスター2012 クラウド」のパッケージ

 トレンドマイクロ株式会社は25日、セキュリティソフト「ウイルスバスター2012 クラウド」を発表した。ダウンロード版は25日午後5時から販売を開始、パッケージ版は9月2日に発売する。1年版の価格は、ダウンロード版が4980円、パッケージ版は5980円。対応OSはWindows 7/Vista/XP。ダウンロード版、パッケージ版とも、Mac OS対応の「ウイルスバスター for Mac」が付属し、Windows/Macを問わず1シリアルで3台まで利用できる。

 また、Android端末向けのセキュリティソフト「ウイルスバスター モバイル for Android」を同梱したパッケージ(7980円)も発売する。

 「ウイルスバスター2012 クラウド」は、クラウド上のデータベースを参照してウイルスを検出する「スマートスキャン」を搭載した前年度版を引き継ぎ、さらにメモリ使用量の削減やスキャン時間の短縮を実現。前年度版との比較では、ビジー時のメモリ使用量は42%削減、フルスキャン時間は48%短縮した。

「ウイルスバスター2012 クラウド」の画面ビジー時のメモリ使用量を42%削減、フルスキャン時間を48%短縮

 新機能としては、Twitter、Facebook、mixi、Myspaceの各SNSに対応し、SNSに書きこまれたURLの安全性を表示する「SNSプロテクション」機能を搭載。URLの該当ページに対して、レピュテーション技術を用いた安全性のチェックを行い、安全と思われるURLは緑、危険と思われるURLは赤といった形で、ウェブページ中にアイコンとリンクの背景色として結果を表示する。

 また、複数のプログラムやウェブサイトを組み合わせた攻撃手法が主流となってきていることへの対応として、PCの挙動監視の機能を強化し、クラウド技術と連携することで、不審なファイルを検出した際に、対象のファイルが侵入・作成された経路上の疑わしいファイルやウェブサイトへの接続をブロックする機能を導入。こうした感染経路を視覚的に表示する「原因分析レポート」機能も搭載した。

Twitterなどに書きこまれたURLの安全性を評価する「SNSプロテクション」ファイルの感染経路を表示する「原因分析レポート」

 トレンドマイクロ取締役エグゼクティブバイスプレジテント日本地域担当の大三川彰彦氏は、トレンドマイクロが目指す「クラウドセキュリティ」のうち、SNSやウェブサービスなどの「クラウドアプリ」に向けた対策として今回ウイルスバスターに搭載したのが「SNSプロテクション」機能で、スマートフォンなど「クラウドデバイス」に向けた対策が「ウイルスバスター モバイル for Android」だと説明。クラウド技術を採用したことで、2011年度版は多くのユーザーから軽快になったと評価を受けたが、2012年度版はさらに軽快かつ安全な製品となっており、多くのユーザーに使っていただきたいと語った。

(左から)トレンドマイクロの大三川彰彦氏、「ウイルスバスターガール」の山本美月氏、トレンドマイクロの吉井直子氏

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(三柳 英樹)

2011/8/25 15:05