Skypeの新ベータ版公開、Facebook通話やグループスクリーン共有などに対応


 米Microsoftの子会社であるルクセンブルクのSkypeは17日、「Skype 5.7 beta for Windows」と「Skype 5.4 beta for Mac」を公開した。SkypeからFacebookの友達への通話が可能になったほか、Mac版ではすでに対応していたグループスクリーン共有機能がWindows版でも対応した。バージョン番号は、Windows版が「5.7.0.123」、Mac版が「5.4.0.1771」。

 Skypeはすでに7月、Facebookの友達同士の通話機能を発表していた。この通話機能はFacebookの中同士でしか行えなかったが、今回はSkypeのWindows版/Mac版クライアントからFacebookの中の友達へ通話を行えるようになった。

 この機能を利用するためには、SkypeとFacebookアカウントを関連付けてから、Facebookの友達を選択し、ビデオ通話ボタンをクリックする。

 今回の対応によって、Skypeクライアントの中で、Facebookの友達のオンラインステータスと近況アップデートを確認でき、さらにインスタントメッセージやビデオ通話まで行えるようになったことになる。

グループスクリーン共有機能(Skype Garage公式ブログより画像転載)

 また、Windows版ユーザーでSkypeプレミアム会員であれば、グループスクリーン共有機能が新たに利用できるようになった。これは、Mac版ではすでに利用できていた機能だ。

 会議通話中に「+」メニューからスクリーン共有を選択すると、自分のスクリーン全体または特定のアプリケーションウィンドウをライブストリーミングすることができる。音声による会議通話はそのまま継続されるため、電話会議などで便利な機能といえる。

 このほか、Windows版に「Push to Talk」機能が追加された。これはホットキーを設定することで、Skype通話をミュートできる機能で、マルチプレイヤーゲームの利用者から要望が多かった。

 FacebookとSkypeのオンラインステータスの扱いにも変更が加えられ、今回からFacebookとSkypeのオンラインステータスは同期されるようになった。この設定はオプションメニューから変更でき、Skypeにログインしている状態でもFacebookではオフラインにするように変更することも可能だ。

 また、Mac版ではビデオレンダリングが改良され、なめらかに動画表示ができるようになったとしている。なお、Mac版では、ビデオ通話からスクリーン共有への切り換えがうまくいかない場合があり、その場合はビデオ通話をいったん停止してから、スクリーン共有を開始することで回避できるとしている。

 Windows版/Mac版のほか、「Skype 3.5 for iPhone/iPad」がバージョン「3.5.454」にアップデートされている。iOS 5.0における安定性の改善、複数のバグの修正が行われているという。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/11/18 13:09