ユーエーシー、ハードウェアRAID5に対応したThecus社製NASキット「N4100EVO」


 ユーエーシー株式会社は、台湾Thecus Technology Corp.(以下Thecus、読み:シーカス)製の新製品、「N4100EVO」を1月7日に発売すると発表した。店頭予想価格は4万3980円。

Thecus製NASキット「N4100EVO」「N4100EVO」背面

 Thecus社製のNASキット製品「N4100EVO」はCPU、メモリ、OSが搭載されており、Serial ATA対応の3.5/2.5インチHDD、またはSSDを追加することで、4ベイ対応のファイルサーバーとして使用可能な組み立て式NASキット。製品にHDD/SSDは含まれないので、ドライブは別途用意する必要がある。

 特徴としては、RAID5についてはハードウェアRAIDに対応。ユーエーシーによれば、ソフトウェアRAIDと比べ高いパフォーマンスと安定性を備えたRAIDシステムが構築できるという。また、Thecus社が提供する専用のiPhoneアプリやAndroidアプリを利用することで、iPhoneやAndroid OS搭載スマートフォンから「N4100EVO」にアクセスできる。これにより、スマートフォンと写真共有、N4100EVO内のメディアファイルのストリーミング、N4100EVOとスマートフォン間でのファイルのダウンロード/アップロードなどが可能。

 「N4100EVO」には電力消費を抑えて動作するパワーマネージメント機能も搭載。オートディスクスピンダウン機能により、スタンバイ時のハードディスク動作を静止させることで10W以下の電力で省エネ動作する。また、動作中でもハードディスクの交換ができるホットスワップにも対応するほか、2台までのIPカメラと接続可能で、監視機能搭載のサーバーとしても使用できる。

 RAID機能は、RAID 0/1/5/JBODに対応。うちRAID 5はハードウェアRAID、RAID 0/1/JBODについてはソフトウェアRAIDとなる。「N4100EVO」の前面にはRAID状態やLAN接続状況などのステータス内容を表示する液晶ディスプレイを搭載しており、RAIDのシステム状態が確認できる。

 RAID構築やシステムの管理画面においてはウイザード形式の設定を採用。ユーエーシーによれば、初めてNASを使用するユーザーでもRAIDシステムが構築できるようになったという。

 ファイル共有機能は、Windows標準のMicrosoftネットワーク(Samba)、ダウンロードマネージャー、TFTPサーバー、FTPサーバー、Secure FTPサーバー、プリンターサーバー(IPP)に対応。サーバー機能としては、iTunesサーバー、フォトWebサーバー、メディアサーバー、ダウンロードマネージャー、 シンプルsurveillanceサーバーなどの機能も搭載した。ISOマウントにも対応する。

 おもな仕様は、CPUはCavium CNS3420 SoC 600MHzデュアルコアプロセッサ、256MBメモリ(DDR-2)、150W電源を搭載。対応HDDは3.5インチSerial ATA IIまたは2.5インチ Serial ATAで4ベイを内蔵。インターフェイスは1000Base-T×2、USB 2.0×2(前面×1、背面×1)を搭載。

 対応OSは、Windows 7/Vista/2003/XP/2000およびUnix、Linux、Mac os 9/X。本体サイズは165×192×226mm(幅×奥×高)。



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(工藤 ひろえ)

2011/12/21 06:00