「McAfee Mobile Security 2.0」公開、危険アプリの挙動を警告


 米McAfeeは30日、スマートフォン向けセキュリティソフト「McAfee Mobile Security 2.0」の提供を開始したと発表した。Android、BlackBerry、Symbianスマートフォンに対応している。

 Android版は、Android 2.1以上に対応しており、7日間の試用版をAndroid Marketから無料ダウンロード可能。試用期間経過後は2980円で購入できる。また、前バージョン購入者は無料アップデート可能だ。

McAfee Mobile Security 2.0(Android版)

 McAfee Mobile Security 2.0には、2つの新機能がある。アプリがアクセスする個人情報について警告する機能「App Alert」と、迷惑電話や迷惑SMSのフィルタリング機能だ。

 特に注目されるのは、App Alertだ。アプリがどのような個人情報にアクセスしているかを検証し、危険と考えられるアプリをユーザーに警告してくれる。

 分析対象となるアプリの挙動は、コンタクトやメッセージコンテンツ、カレンダー、写真などユーザーデータへのアクセス、マイクやカメラなどハードウェアや位置情報へのアクセス、音声通話やメッセージ、キー押下などのイベントへの割り込み、アプリが送受信するデータの種類と接続の種類である。

 これらのデータはMcAfeeが開発したアルゴリズムによって解析され、それぞれのアプリのプライバシーアクセスがどの程度であるかをグラフィックで表示してくれる。ユーザーはこの情報をもとに、危険そうなアプリを使用し続けるか、あるいは削除するかを判断することが可能だ。

 これまでのバージョンで提供されていたマルウェア対策や「McAfee SiteAdvisor」による危険なサイトへのアクセス防止、端末ロック、遠隔データ消去、データバックアップ/リストア、端末位置特定/追跡などの機能は、引き続き利用することができる。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/1/31 12:17