米Dropboxが新機能ベータテスターに最大5GBを無料提供すると発表


 オンラインストレージ大手米Dropboxが、新機能のベータテスト参加者に対して最大で5GBを無償提供すると発表した。Dropboxでは公式掲示板にこのキャンペーンに関する詳細FAQも掲載している。

 同社がテストしているのは、写真と動画を自動的にアップロードするアップローダーだ。デスクトップアプリケーション(Windows、Mac、Linux)と、Androidアプリの2種類がある。キャンペーンでは、Dropboxはアップロード容量500MBごとに、500MB容量を無料で追加していく。容量追加を繰り返す形で、最大で5GBを無償提供するとしている。

 なお、写真や動画をアップロードフォルダにコピーするだけではキャンペーンに参加できず、指定された通りにアップロード機能を利用した場合にのみ、無料容量が提供される。利用の際は注意が必要だ。

 また、ベータテストである以上、バグが数多く含まれていると考えるべきだろう。Dropboxの目的はこれらのバグを発見し、修正することにある。撮り直しのできない式典やイベントなど、貴重な写真や動画のアップロードに試用すべきかどうかは慎重に判断した方が良いかもしれない。

【追記 2012/2/7 14:15】
 Dropboxの公式掲示板には、すでにベータテスト参加者からのバグ報告が多数寄せられている。最も深刻なものでは、OSがクラッシュしてしまい、OSの復元機能も効かなかったためにリストアしなければならかなかったという事例がある。このほか、WindowsのエクスプローラーやMac OSのFinderがクラッシュしたという報告も見受けられる。

 繰り返しになるが、新機能は現在、バグの発見・修正を目的としたベータテスト段階にあり、利用にあたっては十分に注意する必要がある。Dropboxでも、一定の安定性が得られるまでには数週間かかるとしており、新機能を利用する前にバックアップをとっておくことを強く推奨している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/2/6 06:00