「Apache HTTP Server 2.4.1」公開、6年ぶりの新たな安定版


 世界で最も広く利用されているウェブサーバー「Apache HTTP Server」が、新たな安定版となる2.4系列の最初の一般リリース、バージョン2.4.1を公開した。2005年12月に2.2系列が登場して以来6年ぶりとなるメジャーリリースで、Apacheは公開されてから17年目を迎えることになった。

 Apache Software Foundationでは、2.4系列は多数の機能強化によりクラウド環境に理想的なサーバーになったとしており、並行処理によるパフォーマンスの向上や、メモリ使用量の削減、非同期I/Oサポート、動的リバースプロキシ設定などを強化点として挙げている。

 特に注目すべき改良はパフォーマンス向上だ。近年、ハイパフォーマンスウェブサーバーとして「nginx」が大きな注目を集め、長らくシェア2位の座を占めていたMicrosoft IISを抜いた。nginxは商用サポートも開始しており、ユーザーがパフォーマンス向上を求めていたことは明白だ。

 ウェブサーバーの種類を調査し続けている英Netcraft Web Server Surveyによれば、現時点で世界中の4億近いウェブサイトでApacheが利用されており、1996年4月以来首位の座を維持し続けている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/2/22 11:37