ミクシィ、DeNAと共同でソーシャルコマース「mixiモール」始動


 株式会社ミクシィは21日、同社が運営するSNS「mixi」において、ショッピングモールサービス「mixiモール」を開始した。株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)との提携により実現したもの。商品を通じてユーザー同士のコミュニケーションを活性化する場所を提供し、「共感消費」を生み出すことが狙いだという。

 mixiモールに掲載される商品には「きになる!」ボタンと「もってる!」ボタンが設置。ユーザーはこれらのボタンを利用することで、mixi上の友達に商品を勧められる。mixi内で商品を実際に購入することも可能だ。自分のmixiモールのトップページには、友人が勧めした商品やコメントが新着順に表示される。友人からの共有をきっかけとした商品の認知、共感、購買喚起への展開を見込んでいる。

モノ・商品を起点としたコミュニケーションが活性化する場所を提供することで、「共感消費」が生まれる構造を作ったという

 現時点では、DeNAが運営するショッピングモール「ビッダーズ」の一部商品が購入可能となっており、ローソンHMVエンタテイメントやサンリオ、セシルマクビー、ヴィレッジヴァンガード、ASBee、上新電機など約1500店舗、合計で約350万点の商品を提供する。今後はmixiモールのみで販売する商品も扱う。

 受注や発送などの商品管理はビッダーズの仕組みを利用しており、決済方法や配送料金はビッダーズに準拠する。購入金額の1%をポイントとして還元し、mixiモールでの次回以降の購入時に利用できる仕組みも用意する。PC、スマートフォン、フィーチャーフォンの3端末からのアクセス可能で、利用するにはmixiへのログインが必要。

 オープニング企画第1弾として21日より、ユーザーが自分の生まれ年を入力すると、自身がこれまでに聴いてきた「青春時代の音楽」を時系列に表示できる「青春タイムライン」を開始する。楽曲に「きになる!」や「もってる!」ボタンを押したり、コメントを投稿して友人とコミュニケーションを行ったり、実際にその楽曲を購入することも可能だ。

PC版「青春タイムライン」の画面イメージ

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(増田 覚)

2012/3/21 15:00