サイバード、Google Play向け音楽配信システム「AndroMusic」事業化へ
株式会社サイバードは24日、Google Play(旧Android Market)向けの音楽配信システム「AndroMusic(仮称)」の事業化に着手すると発表した。楽曲配信元のレコードレーベルやアーティストがGoogle Play上で楽曲を直接配信し、ユーザーが1曲から視聴・購入できるシステムだという。
AndroMusicは、株式会社クレイジーワークス代表取締役総裁でプログラマーの村上福之氏が開発した。サイバードがビジネスモデルの構築と参加アーティストの交渉・契約を担当する。
村上氏は、24日に東京大学で開催されたAndroidに関するカンファレンスで講演し、AndroMusicについて説明した。村上氏によると、Google Playではすでに音楽配信サービスが多く提供されているが、それぞれ独自ショップアプリとして閉じているために、楽曲の露出が少ないという。また、ユーザーにとってもアカウント作成などの手間があり、かなり買いにくい状況だと指摘する。
これに対してAndroMusicでは、楽曲の試聴分のMP3をラップしたAPKファイルをGoogle Playで無料で公開。これをダウンロードして試聴後に購入ボタンを押すことで、アプリ内課金/アイテム課金などと同様、キャリア決済により楽曲本体をダウンロードできるようにする仕組み。DRMの有無も配信元が選択できる。Google Playの検索や通常のウェブ検索から楽曲名やアーティスト名で検索できるため、既存の閉じた音楽配信ショップアプリよりも露出確立が高くなるという。
サイバードでは、レコード会社との配信契約交渉を開始しており、早ければ4~5月からAndroMusicによる楽曲配信が始まる予定。さらに今後は音声コンテンツや映像コンテンツなど商品ラインナップの充実も図るとしている。
関連情報
(永沢 茂)
2012/3/26 16:09
-ページの先頭へ-