「Share」で新曲を拡散させては消去を繰り返し、62歳男性をJASRACが告訴
一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は、ファイル共有ソフト「Share」を用いた著作権侵害で、男性2人の告訴状を4月20日付で警察に提出したと発表した。JASRACの管理楽曲を無断でアップロードし、著作権(公衆送信権)を侵害していたという。
まず、愛知県千種警察署に告訴した男性は、大阪府堺市在住の62歳。摘発を逃れるためにアップロードの痕跡を消去しながら、新曲を次々とアップロードしていたという。警察による捜査は済んでおり、JASRACも鑑定などで協力。すでに4月11日に逮捕されている。今回、正式に告訴状を提出したかたちだ。
この男性は、新曲が専門だった模様だ。新曲ファイルのアップロード後、一定期間が経過し、そのファイルの拡散が確認されると、すぐにPCからファイルを消去するといったことを繰り返していたという。10年ほど前からファイル共有ソフト「Winny」を使い始め、4、5年前からShareを開始。さらに1年ほど前から、こうした新曲の違法アップロード行為をやり出したとみられる。
もう1名は、福岡県中央警察署に告訴した東京都北区在住の40歳。JASRAC管理楽曲のほか、アニメ動画を大量にアップロードしていたという。
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(永沢 茂)
2012/4/20 17:24
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