Firefox 14ベータ版公開、セキュリティとプライバジー保護を強化


 Mozillaは8日、次期バージョンのウェブブラウザー「Firefox 14」のベータ版を公開した。Windows版、Mac版、Linux版がMozillaのサイトから無料でダウンロードできる。正式版公開は7月17日の予定。

 Firefox 14では、Google検索にHTTPSを利用するようにしたり、ロケーションバーのサイト情報表示を刷新することで、ユーザーのセキュリティやプライバシーを高める改善を行っている。

 Google検索実行時にはSSL暗号通信を使用するよう初期設定を変更した。これは、信頼できないネットワークによって個人情報が収集されたり、検索結果が改変・検閲されるのを防ぐためだ。

 さらに、Google 検索はHTTPS接続する場合、Firefox 13からデフォルトで有効になったSPDYに対応しているため、Firefoxからの検索や検索サジェストのための通信にはSPDYが利用され、パフォーマンスが向上するという。

 ロケーションバーではこれまでFaviconが表示されていたが、サイトへの接続の安全性を表すアイコンが表示されるようになる。具体的には、HTTP、HTTP/SSL混合、SSL、EV SSL接続のいずれで接続されているかが一目で分かるようになった。

 このほか、Flash PlayerやQuickTimeなどを使ったプラグインコンテンツについて、クリックしたら再生(Click to Play)する設定が可能となったり、Mac OS X 10.7ではOSネイティブのフルスクリーン機能が使えるようになった。


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(増田 覚)

2012/6/8 12:41