Dropbox、有料プランの容量を料金据え置きで倍増、大容量の新プランも発表


 オンラインストレージサービスの米Dropboxは10日、有料プランのストレージ容量を、料金据え置きで倍増することを発表した。また、大容量の新プランも発表した。

 この新有料プランは追って同社ウェブサイトにて公開され、現有料プランのユーザーにはメールで通知される。現有料プランユーザーは、設定を何ら変更することなく、容量が倍増することになる。

 Dropboxの有料プラン「Dropbox Pro」は、これまで月額9.99ドルの50GBと、月額19.99ドルの100GBのプランが提供されていた。新プランでは、同じ利用料金のままで、容量がそれぞれ100GBと200GBに倍増する。

 なお、これまでの有料プランには、無料ユーザーに提供されている2GB分も含まれていたが、今回は別枠となるため、実質的には50GBから102GBへ、100GBから202GBへと増加することになる。

 このほか、新たに大容量プランとして月額49.99ドルの500GBプランも登場する。

 また、Dropbox Proユーザーに対して、友人や家族におすすめできるDropbox Pro 100GBプランの3カ月無料使用権が期間限定で提供される。

 Dropboxは、同業他社が多数登場していることにより厳しい競争にさらされている。大手ではGoogle Drive、MicrosoftのSkyDrive、SugarSyncや、ビジネス向けにはBox.netなどが挙げられる。それぞれプラットフォームの特徴があるが、Google DriveやSkyDriveの価格体系の方が追加ストレージ容量の価格がDropboxより安価との指摘もある。

 Dropboxは当初、大容量ファイルの利用は建築家や写真家など一部の利用者が多かったとしているが、近年は一般利用者が増加。ドキュメントだけでなく、写真や動画のアップロードが増え、スマートフォンの利用がこれに拍車をかけた。そのためDropboxは、スマートフォンからの写真自動アップロード機能などを提供しており、今回の新料金プランも容量を心配しなくて済むような利用方法を提供したい考えから生まれてきている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/7/11 11:53