「都道府県型JPドメイン名」優先登録受付スタート、登録商標の文字列が対象


 株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は、新設した「都道府県型JPドメイン名」の優先登録申請受付を16日より開始したと発表した。通常の登録申請の受付に先立ち、登録商標と同一の文字列を対象に受け付ける。

 都道府県型JPドメイン名とは、例えば「○○○.hokkaido.jp」「○○○.tokyo.jp」「○○○.nagasaki.jp」といった形式の47都道府県の名称のドメイン名のこと。3月末で新規登録受付を終了した従来の「地域型JPドメイン名」に代わって、登録サービスが開始される。それぞれの地域と関連したウェブサイトやメールアドレスに活用することを想定しており、「○○○」の部分(第3レベルドメイン)はASCII文字列・日本語のどちらでも使用できる。

 都道府県型JPドメイン名は日本国内に住所を持つ個人・組織が登録可能だが、11月19日からの通常受付に先行して、2段階の事前登録期間を設けている。

 今回スタートした「優先登録申請」は、期間が7月16日から8月19日まで。登録商標の権利者向けに、登録商標と同一の文字列による都道府県型JPドメイン名を受け付ける。1つの商標につき1つの文字列の申請となっており、同一文字列に対して複数の申請が競合した場合は抽選で登録者を決定する。国際登録に基づく登録商標も、優先登録の対象に含まれる。

 続いて9月17日から10月21日までは「同時登録申請」を受付期間となる。日本国内に住所を持つ個人・組織であれば誰でも登録申請が可能で、この期間中に受理した申請は同時に受け付けたものとみなし、同一文字列に複数の申請が競合した場合は抽選で登録者を決定する。

 なお、実際の受付業務は、JPドメイン名の登録サービスを提供している指定事業者を通じて行われる。スケジュールは指定事業者によって異なる場合があるため注意が必要だ。


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(永沢 茂)

2012/7/18 06:00