DTIの「ServersMan@Disk」が大幅アップデート、速度や同期機能を改善


 株式会社ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)は10日、オンラインストレージ「ServersMan@Disk」のメジャーバージョンアップを実施した。通信速度や端末間データ同期の仕様改善、クライアントソフトの全面刷新などが行われた。料金は、保存容量10GBで月額210円。容量の追加は10GBごとに月額105円。

「ServersMan@Disk」Windows版アプリのメイン画面

 ServersMan@Diskは、マルチデバイス対応のオンラインストレージ。ウェブブラウザーからのアクセスに加え、Windows、iPhone、iPad、Android向けの専用クライアントソフトからも利用できる。今回のバージョンアップでは、サーバーシステム側のチューニングを実施し、通信速度を改善させた。

 ServersMan@DiskのWindows版アプリでは、端末間データ同期に関する仕様を改善した。従来は、オンラインストレージ上のデータを端末側に自動同期することで、オフライン状態でのファイルアクセスを可能にしていた。しかし、端末側ストレージの節約ができるように、新仕様を追加。「Sync」フォルダーに登録したファイルだけを自動同期可能になった。

 ウェブブラウザー用の画面インターフェイスは再設計を行った。ファイルやフォルダーを指定すると、画面右側の「アクションペイン」に操作の候補や関連情報が表示される。また、1ファイルあたりのサイズ上限は100MBから512MBへ緩和。ドラッグ&ドロップでのファイルアップロードも新規サポートした。

 モバイル端末用アプリも大幅に刷新。操作履歴の参照や、ゴミ箱フォルダーからのデータ復元などが可能になる。Anddorid版はすでに公開中だが、iPhone/iPad版についてはアップルの審査終了後の公開となる。なお、今秋にはMac OS X 10.7以降対応の専用クライアントソフトも公開する予定。

 なお、DTIの親会社であるフリービット株式会社では、ServersMan@DiskのシステムをOEM販売していく。ウェブ画面や専用クライアントソフトのデザインを一部変更できるため、独自ブランドでのクラウドサービス立ち上げに適するという。


バージョンアップが行われたAndroid版アプリ。iPhone版も公開予定

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(森田 秀一)

2012/8/10 16:50