CDが30周年、レコ協が「コンパクトディスク クロニクル」
10月1日でCDが発売30周年を迎える。これを受け、一般社団法人日本レコード協会(RIAJ)の機関誌「THE RECORD」では、9月10日発行の2012年9月号において特集記事「CD30周年に寄せて ~コンパクトディスク クロニクル~」を掲載。国内CD生産額の推移グラフや、発売当時の関係者の話のほか、発売年略号の読み方や世界で最も長いCDアルバムタイトル名などのトリビアを紹介している。同機関誌は、RIAJのウェブサイトからPDFファイルでダウンロードすることも可能だ。
1982年10月1日、世界初のCDソフトがCBSソニー、EPICソニー、日本コロムビアから発売。同日にはソニー、日本コロムビア、日立がCDプレーヤーも発売したとしており、ソニーのCDプレーヤー第1号機の写真なども掲載している。当時、アナログレコードのアルバム(LP)がだいたい1枚2800円だったのに対し、CDは3500~3800円だった。
CDに関するトリビアでは、ジャケットに記載されている発売年略号を解説。1995年以降は年号が西暦の下2けたの数字でそのまま記載されているが、以前は例えば「E・10・8」といったアルファベット1文字で年号を表す形式だった。「NIHON RECORD KYOKAI」のアルファベットを順に使用していったものだったとしており、対応する年号を一覧化している。
CDソフトが登場した1980年代前半は、アナログレコード/カセットテープを合わせた国内における音楽メディアの年間生産額が3000億円台を目前に頭打ちとなり、減少傾向を示し始めていた時期。しかし、CDの生産額が1987年にアナログを抜き、その後も増加するのに伴い、音楽メディアの総生産額も大きく押し上げられる。CDの生産額が5879億円でピークに達した1998年、音楽メディアの総生産額も6000億円を突破してピークを迎えた。その後はいずれも減少傾向にあり、CDの生産額は2011年は2085億円。有料音楽配信やその他のメディア(SACD、DVD-Audio、DVD music、MD)を合わせた音楽メディアの総生産額も、ピーク時の半分、1987年ごろと同じ3000億円規模に縮小している(音楽メディアの数字には、音楽ビデオは含まず)。
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(永沢 茂)
2012/9/10 15:53
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