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W3C、HTML5の仕様策定完了を発表、勧告は2014年予定

 World Wide Web Consortium(W3C)は17日、HTML5およびCanvas 2Dに関する仕様策定の完了を発表した。現段階ではW3C標準ではないものの、企業やデベロッパーが実装やプランニングに利用できる、機能的に完成した段階にあるとしている。

 HTML5は、現在の標準であるHTML 4.01を見直し、ウェブアプリケーション開発のための機能追加や文書マークアップの改善を図ることを目的として、W3Cが2007年に標準策定に着手。各種ウェブブラウザーもHTML5への対応を進めているが、標準化作業の最終的な完了時期については2014年が目標とされている。

 W3Cでは今回、HTML5の仕様策定完了を宣言したことで、今後はHTML5の相互運用性およびテストに専念する「Candidate Recommendation(勧告候補)」段階になると説明。W3CのHTML WGでは、現在のHTML5の実装を分析し、コミュニティと連携してテストに取り組み、2014年中旬には実装フェーズを終了する計画だとしている。

(三柳 英樹)