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Google Chromeで一部サイトがブロックされる現象、米新聞社サイトなどでも

 Google Chromeで米国の新聞社サイトなどにアクセスした際に、サイトがブロックされる現象が4日、発生した。4日には日本でも一部のサイトがブロックされる現象が起こっている。

 Kaspersky Labのニュースサービス「threatpost」によると、Huffington Post、New York Times、Los Angeles Times、Washington Postなど多くのメディアのサイトがブロックされ、ブロック理由については、マルウェアを配布している「cm.netseer.com」というサイトのコンテンツが挿入されたためだとされていた。

 このドメインの所有者であるNetSeerは広告ネットワークを運営しており、NetSeerではこの件についてCEO名義の書簡をサイトに掲載。4日の早朝に、同社のウェブサイトがハッキングされ、マルウェアに感染しているという報告を受け取っており、このためにGoogleがnetseer.comをブロックリストに加えたようだと説明している。

 ただし、企業サイトと広告ネットワークは完全に切り離されているため、ブロックされたメディアのサイトなどには危険は無かったと説明。また、NetSeerではマルウェアをサイトから削除するとともに、Googleと協力して作業にあたった結果、米国時間4日午後9時半にはブロックリストから削除されたとしている。

(三柳 英樹)