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アイ・オー、SSID・暗号化キー設定用のQRコードを生成できるサイト

 株式会社アイ・オー・データ機器は13日、同社の無線LANルーターに搭載している設定機能「QRコネクト」で、ユーザーが設定したSSID・暗号化キーに対応するQRコードを生成できるようにしたと発表した。

 QRコネクトは、無線LANルーター製品に付属するQRコードをスマートフォンのカメラで読み取ることで無線LAN接続の設定が行えるアプリ。ルーター側のボタンを押したり、暗号化キーを入力する必要がないため、スマートフォンでも簡単に接続設定が行えるのがメリット。

 従来は出荷時の設定情報だけでしか使えなかったが、今回、ユーザーが設定した任意のSSID・暗号キーでもQRコネクトを利用できるようになった。アイ・オー・データが開設した「QRコネクト用QRコード生成サイト」にSSID・暗号キーを入力するだけで、その設定のオリジナルQRコードを生成可能だ。暗号化方式は「暗号化なし」「WEP」「WPA-PSK/WPA2-PSK(TKIP/AES)」から選択できる。

 生成されたQRコードは、ディスプレイ上に表示されたものをQRコネクトで直接読み取れるほか、印刷したり、画像データとして保存することも可能。例えば、印刷してホテルのロビーやカフェのレジ前などに掲示すれば、店舗内向けの無線LANサービスで暗号キーを定期的に変更するといった使い方ができる。

 アイ・オー・データはこのほか、同社の無線ルーター製品「WHG-NAPG/A」「WHG-NAPG/AL」向けの「無線LAN一括設定ツール」も無償公開した。複数の無線LANアクセスポイントのSSID・暗号キー、MACアドレスフィルターの設定を一括で行えるほか、スケジュールを設定してSSID・暗号キーを変更する機能もある。設定情報はQRコネクト用のQRコードとしても表示・印刷できるほか、設定情報をUSBメモリーに書き出すことも可能。このUSBメモリーをPCに挿すだけで無線接続設定ができる導入支援機能も搭載しており、オフィスなどのPCの大量導入時に便利だとしている。

(永沢 茂)