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IPA、「情報セキュリティ白書2025」PDF版の先行公開開始
アンケート回答で無料ダウンロード
2025年9月11日 12:15
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は9月10日、「情報セキュリティ白書2025」のPDF版を公開した。アンケートに回答することで無料ダウンロードできる。なお、公開されているPDFは先行公開版で、脚注に掲載しているURLにリンクの設定が行われていない。
「情報セキュリティ白書」はIPAが2008年から毎年発行しており、サイバーセキュリティに関する国内外の政策・取り組み、脅威の動向、インシデントの発生状況、被害実態などの定番トピックのほか、その年ならではの注目トピックを取り上げている。国内外の官民の各種データや資料を引用して各トピックを解説している。
2025年度版では、「一変する日常:支える仕組みを共に築こう」というサブタイトルで、地政学リスクに起因するサイバー攻撃や偽情報の拡散、サイバー攻撃・防御の双方でのAIの利用、能動的なサイバー防御を実施する体制の整備、システムの設計段階から脆弱性を除去し、攻撃を未然に防ぐための「セキュア・バイ・デザイン」に向けた取り組みなどが取り上げられている。
「情報セキュリティ白書2025」の構成
序章 2024年度の情報セキュリティの概況
第1章 国内外のサイバー脅威の動向
1.1 2024年度に観測されたインシデント状況
1.2 インシデント事例や脆弱性・攻撃の動向と対策
第2章 最近のサイバー空間を巡る注目事象
2.1 AIセーフティ実現に向けた取り組み
2.2 偽・誤情報の脅威と対策の動向
第3章 国内の政策及び取り組みの動向
3.1 国内のサイバーセキュリティ政策の状況
3.2 サイバーセキュリティ人材の現状と育成
3.3 製品・サービスの評価・認証制度・暗号技術の動向
3.4 組織・個人に向けたサイバーセキュリティ対策の普及活動
第4章 国際的な政策及び取り組みの動向
4.1 国際的なサイバーセキュリティ政策の状況
4.2 国際標準化活動
付録 資料・ツール
第20回 IPA「ひろげよう情報セキュリティコンクール」2024 受賞作品
IPAの便利なツールとコンテンツ
紙書籍版は9月30日の発売予定。Amazonでの購入のほか、全国の書店で取り寄せが可能。定価は2200円。