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ファイル共有ソフトを使った著作権侵害で全国集中一斉取締り、27人逮捕

 警察庁は、全国47都道府県警察で、ファイル共有ソフト等を通じた映画、音楽、アニメ、ゲーム、ビジネスソフトなどの公衆送信権を侵害した著作権法違反について、2月19日から21日までの3日間に集中一斉取締りを実施。全国で124カ所を捜索、27人を逮捕したと発表した。

 ファイル共有ソフトを使用した著作権法違反の集中一斉取締りは、2009年から実施され、今回が4回目。

 日本レコード協会(レコ協)は、協会会員会社が権利を保有する著作権侵害の逮捕案件を公表。ファイル共有ソフトShareを使い、音楽を無断でアップロードしていた山形県上山市在住の男性(41歳)、ファイル共有ソフトShareを使いビデオクリップの映像を無断でアップロードしていた香川県東かがわ市在住の男性(42歳)が逮捕されたと発表した。

 また、JASRACもJASRAC管理楽曲の音楽ファイルをファイル共有ソフト「Perfect Dark」を使用してアップロードした京都市伏見区在住の47歳の男性会社員が逮捕されたことを発表。被疑者を逮捕していない事案についても、各警察が捜査を継続している模様だと発表している。

 ACAやレコ協は、ファイル共有ソフトを利用してそれぞれの会員社が権利を有する音楽や映像などのコンテンツをを無断でアップロードしていた者に対し、啓発メールを送るなどの活動を行うと同時に、警察等との連携による対応を行ってきたが、今後も権利者や権利団体、警察と連携を密にして違法行為の撲滅に取り組んでいくとしている。

(工藤 ひろえ)