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ピース又吉さんとロバート・キャンベルさん、電子書籍端末を語る

 本好き芸人として知られるピースの又吉直樹さんと、日本文学者のロバート・キャンベルさんのトークショーが13日夜、東京都内のブックカフェ「ビブリオテック」(渋谷区千駄ヶ谷)で行われた。電子書籍端末「BookLive!Reader Lideo」の新色・シャンパンホワイトの発売記念キャンペーンの一環として株式会社BookLiveが開催したもので、Lideo末購入者の中から抽選で約40名を招待。2人が電子書籍端末の魅力について語ったほか、それぞれお勧めの本なども紹介した。

 「本はページをめくらないといけないので眠くなる。ベッドで横になって読みたいんだけれど、1ページぐらいで睡魔が襲ってくる」というキャンベルさんは、読書と関連付けられて身に付いているそういった“くせ”を、電子書籍端末ではいったんリセットして読書を楽しめるのではないかと語る。幼いころにベッドの中で本を読み聞かせられながら眠った体験から、人間の身体に記憶されているのではないかという。

 又吉さんは、約3000冊が保存できるLideoは「家の本棚が丸ごと入る」と指摘し、スペース的にも電車や“窮屈な所”で読書をするのに動作が少なくて済むというメリットを挙げた。狭い所が好きという又吉さんは、その例として駅の券売機の前の台の下にある空間を挙げ、「変な人だと思われるからやらないが、入ってみたい。(電子書籍端末なら)そういう所に入っていても読める」とした。

 電子書籍端末は「かっこいいというのもある」という又吉さんに対して、キャンベルさんは「それは、ここ2~3年のうちだと思う」と指摘。米国では確かに最初はかっこよかったが、現在は「妙齢の婦人から若造まで普通に読んでいる」という。これを受けて又吉さんは「異性を意識している人は、早めに買ったほうがいい」とアピールした。

 ホワイトデー前夜に行われたかたちの今回のトークショーでは、バレンタインデーやホワイトデーのエピソード、バレンタインデーのお返しに女性に贈りたい本、人生の中で感銘を受けた恋愛小説も2人がそれぞれ紹介。その作品や作家の魅力などについても語られた。トークショーの最後には、お勧めの書籍を紹介しているサイト「ピースの本棚」「キャンベルの本棚」の中からお勧めの1冊として、又吉さんが綿矢りさ「ひらいて」、キャンベルさんが朝吹真理子「きことわ」を紹介。来場者にはホワイトデーのプレゼントとともに、同作品の購入ID付きデジタル図書カードが贈られた。

 Lideoは、電子書籍ストア「BookLive!」専用の電子書籍端末。ディスプレイは6インチ電子ペーパーで、価格は8480円。UQ WiMAXの通信機能を搭載しており、通信料不要で同ストアへアクセスして電子書籍の購入などが行えるほ。煩雑なアカウント設定手続きや通信設定など不要で利用できる点も特徴。

(永沢 茂)