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KDDIウェブ、クラウド電話API「Twilio」を日本で正式提供開始

 株式会社KDDIウェブコミュニケーションズは17日、クラウド電話API「Twilio」の日本でのサービス提供を正式に開始した。

 クラウド電話APIは、インターネット上から電話をかけたり、電話を受けたりできるサービス。公開されたAPIをアプリケーションに実装するだけで、電話の送受信機能や、アップロードした音声を再生する機能、合成音声によるテキストの読み上げ機能、ネットワークを通じて音声データを送受信するVoIPや、SMSの機能など、様々な機能が利用できる。

 Twilioは、クラウド電話APIの分野で実績のある米国企業で、2008年の創業以来、現在までに利用開発者数は15万人に達し、40カ国以上でサービスを提供している。

 KDDIウェブコミュニケーションズでは、2012年10月にTwilioと業務提携を締結。日本でのサービス提供に必要な各種設備や日本国内の通信事業者との接続を実施。日本語のウェブサイトやサポートなど日本での利用環境を整え、今回、正式サービスを開始した。

 サービスに登録すると、050番号を利用した電話が利用でき、固定電話や携帯電話にも発信や着信が可能。音声合成やオーディオファイルの再生、通話の録音・保存機能、電話会議機能などのAPIが利用できる。

 料金は、初期費用は無料。電話番号利用料が月額490円。固定電話宛の通信料は1分9円、携帯電話宛の通信料は1分19円、VoIP宛の通信料は1分0.25円。着信料はVoIP以外からが1分1円、VoIPからが1分0.25円。

 KDDIウェブコミュニケーションズでは、Twilioを利用することで、ユーザーがウェブサイト上のボタンをクリックすると電話発信ができるといった仕組みなど、オンラインとオフラインを連携したいわゆるO2O施策を短期間に低価格で実現することができると説明。今後もクラウド電話APIサービスの拡充を図っていくとしている。

 また、KDDIウェブコミュニケーションズが2012年4月から独自に提供してきたクラウド電話APIサービス「boundio」については新規提供を終了し、今後は機能がより充実したTwilioのサービスを提供していくとしている。

(三柳 英樹)