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ネットエージェント、“サイバー戦”専門の研究所を発足

 ネットエージェント株式会社は7日、「サイバー戦略研究所」の発足を発表した。

 国際サイバー戦やサイバーテロなどに関する先端技術の研究を行う。具体的な活動内容としては、各国のサイバー攻撃の攻撃手法・対象・実施人物の分析、各国のサイバー戦略の調査研究、サイバー攻撃からの防御方法の開発、サイバー攻撃手段の検証と開発、サイバー攻撃に対応できる人材育成方法の開発、サイバー戦のシミュレーション環境の開発――といった項目を掲げている。

 “サイバー空間”は安全保障の分野で“陸”“海”“空”“宇宙”に続く領域とされ、すでに40カ国以上でサイバー戦の専門部隊を擁しているほか、日本でも自衛隊に「サイバー防衛隊(仮称)」を新設する方向で検討されており、6月には正式決定の流れだという。

 ネットエージェントではこうした社会情勢を鑑みて研究所を発足させることとした。「これまで日常業務の一環として積み重ねてきた研究内容や成果をさらに突き詰め、 より深く研究活動を進めていく」としており、同研究所の活動を通じて「国家の安全に寄与していきたい」としている。今後、研究成果のうち一般公開可能なものはウェブサイトで随時発信していく。

(永沢 茂)